SES交流会の実態とITエンジニアに与える負の影響とは?

IT業界 SES

先日SESの営業をしている友人がSES交流会に参加したとのことだったので、詳しく話を聞いてみました。

その内容からSES交流会の実態に衝撃を覚えたので記事にしてお伝えします。

SES企業で働いているエンジニアの方やSES企業に案件紹介を依頼しているフリーランスエンジニアの方にはぜひ拝読頂き、SES企業を介するのであればどのような企業を経由して参画すべきなのか。など参考にしてください。

SES交流会とは?

そもそもSES交流会が何かというとSES事業を行っている企業の営業が参加し、同じSES企業を行っている企業の営業と名刺や情報を交換し、互いのビジネスを発展させていこうというものです。

10名くらいの小規模で行うものから100名近い大規模で行うものもあり、交流会によって人数にバラツキがあります

意外と100名という大人数でも集まる様で、SES業界では人気のあるビジネスイベントのようです。

また様々な企業が主催となって頻繁に行われているようです。

しかし、このSES交流会がIT業界の成長を減速させている可能性があると思っています。

SES交流会により加速される多重下請け構造

SES交流会ではその名の通りSES企業同士がつながります
その交流会の場で、「人材情報たくさんあります」「案件情報たくさんあります」などの情報をもって名刺交換を行っています。

つまりそこから得た情報で参画したエンジニアの間には、2社商流を挟むことは確実です。

最低2社です!

3社4社と挟むことは往々にして発生するでしょう。

ITエンジニアの低年収が叫ばれているこのご時世で、このようなイベントは実際に稼働するITエンジニアにとってニーズを満たさないイベントだと思います。
こんなことではいつまで経ってもITエンジニア不足は解消されないでしょう。

人材情報を持っているのであれば、その人たちが参画できる案件をエンドユーザー企業から得ることに注力すべきであり、
案件情報を持っているのであればそれに見合う人材をなるべく自社で集客していく方針を考えるべきです。

案件情報を獲得することに比べ、自社で集客することは容易ではありませんが、今後の自社事業の発展を考えれば行うべきことだと思います。

その他のデメリット

SES交流会のメインは名刺交換です。
その名刺交換で多い時には20枚30枚と交換します。

その中で覚えている人は何人いるでしょうか?
またそこから連絡をしてくれる人は何人いるでしょうか?

はっきり言って時間の無駄です!

その時間があるのであれば稼働者のサポートに時間を割いたり、エンドユーザー企業に連絡して商流のない案件を獲得する方がよっぽど有益になるでしょう。

SES交流会の改善ポイント

正直SES企業同士がつながりを多くすることは、多重下請け構造を助長することだと思っているのでやめた方が良いというのが個人的な意見です。

ただもし改善点を上げるとするのであれば、
交流や名刺交換を目的とするのではなく勉強や市場の共有・新しいコミュニティの形成というのを目的に置くべきでしょう。

例えば、
IT業界の問題として挙がっている多重下請け構造や低年収を改善するためにそれぞれの企業がどういった取り組みをしているのかという紹介の場を設け、それに対しての討論会などを企画しそれぞれの企業でも活かせられるようにする。

また今需要の高い言語はどの言語で単価相場はどれくらいなのかなどと言った市場のデータを企業ごとでレポートとして提出してもらい、それをもとに業界の市場分析をし、所属正社員のエンジニアやフリーランスエンジニアに対して今後の方向性としてアドバイスができる情報を皆で作り上げる。

その他には最大2社商流を挟むことを覚悟の上エンドユーザー企業から直接もらっている案件と自社で直接集客できているエンジニア人材もしくは所属している正社員のエンジニアのみの情報だけが行き交う直情報のみ共有できるコミュニティを形成する。

などです。

この方が幾分参加するメリットはありますし、稼働者へも何かしらで還元できるでしょう。

ITエンジニアにとってはメリットなし

はっきり言って今のままでは、実際に働くITエンジニアには何のメリットもありません
ただ収入を下げる環境を構築しているだけに過ぎないでしょう。

稼働者あってのSES企業です。

SES交流会をするにしても主をどこに置くかを考えれば、少なからず良いイベントにはなるでしょう。

SES交流会のメリット

一応念のためメリットも上げておきます。
ただこのメリットはITエンジニア人材に対してではなく、参加SES企業のみのメリットです

SES企業がビジネスを成り立たせるためには、人材や案件の情報は不可欠です。

名刺を交換することで電話番号やメールアドレスを取得できるので
所持案件があればそれを配信し人材情報を得ることができますし、所属人材がいるのであればその情報を配信し案件情報を得ることができます。

そのため成約の可能性が広がるかもしれません。

また新人の営業であれば、名刺交換をたくさんしろと義務付けられている人もいるかもしれないのでその場合は一度に数十枚交換できる交流会は大きなメリットです。

まとめ

SES交流会に参加している企業の中には、自社で人材を集客できており且つエンドユーザー企業案件を多く持っているような有名なエージェント企業は参加していないようです。

つまりそのどちらかに課題を抱えている企業が参加しているのでしょう。

また頻繁に行われているということは、このような交流会でその課題すらも解決できていないのだと思います。

こうしたことを考えるとやはりSES交流会は今一度考えるべきビジネスイベントです。

願わくばなくなることを個人的には思いますが、そうならないのであれば内容を一新して欲しいものです。