C++案件の単価相場と動向は?C++についてもわかりやすく解説

SKILL プログラミング言語

C言語から派生したプログラミング言語で、C系言語の一つであるC++。

今回はこのC++を扱うエンジニアになればどれくらい稼げるのか?C++のお金事情を中心に解説していきます。。

  • C++案件の単価相場は?
  • C++案件の平均単価や中央値は?
  • C++案件のこれまでの単価相場の動向は?
  • そもそもC++とは何か?
  • C言語との違いは?
  • C++でできることやC++が得意な開発は?
  • C++のメリットやデメリットは?
  • C++エンジニアにおすすめの資格は?

などの疑問に応えられるようデータを交えながら解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

C++案件の単価相場

それでは、C++エンジニアはどれくらい稼げるのか?C++案件の単価相場を紹介します。

C++案件の単価相場は、60万円台となっています。

相場である60万円台の次は、50万円台の案件が多くなっています。その為、C++案件の単価相場をもう少し広い目で見ると、50万円台~60万円台と見て良いでしょう。

また全体の割合で見ると、比較的70万円台の案件も多いので、十分目指せる範囲であるように思えます。80万円台の案件もある程度ありますが、90万円台以上の案件となるとかなり減ってくる傾向にありますので、C++エンジニアとしてより高単価を目指すのであれば豊富な経験が必要となってきます。

特に、C++が使用されることの多い、IoT開発の組み込み系の経験やUE(Unreal Engine)を活用したゲーム開発の経験など、ニーズの高まっている領域でC++の経験を積み、そういった需要の高い領域の案件を獲得することでより高単価を目指しやすくなるでしょう。

C++の平均単価と中央値

続いてC++案件の『平均単価』『平均Min単価』『平均Max単価』『中央値』を紹介します。

C++案件の平均単価は62万円中央値は60万円となっています。

平均単価が60万円台で、C++案件の半数以上は60万円以上となっています。C#案件の半数以上は、60万円台以上の案件のようです。

やはりC#案件の単価相場は、60万円台とみて間違いないでしょう。

またC++案件のミニマム単価の平均は56万円で、平均のマックス単価の平均は65万円となっています。

先ほど、広い目で見た時のC++案件の単価相場を50万円台~60万円台と紹介しましたが、この数字を反映しより細かく見るのであれば、50万円台後半~60万円台くらいになるでしょう。

C++案件の単価相場の推移

次にC++案件の単価相場の推移を紹介します。

C++案件の単価相場はどの年代も60万円台となっており、年代ごとに大きな変化はないようです。

そして、50万円台と70万円台の案件が単価相場に次いで多い傾向にあります。これも殆ど年代で変化はありません。

どの金額帯を見ても年代による変動が少ないので、C++は非常に安定したプログラミング言語であるように思えます。

ただ、少しだけ細かく見ると若干ではありますが80万円台以上の案件の割合が、2018年ごろから増加しているようです。

はっきりした要因は分からないですが、C++はAIの開発でPythonと一緒に使用されるケースやIoT開発、UEを使用したゲーム開発など、今需要の高い領域で活躍できることもあり、高単価の案件も少し増加しているのではないでしょうか。

このグラフからC++は非常に安定しているプログラミング言語であること。そして、C++の高単価な案件が若干増加傾向にありますので、高い将来性も見込める可能性を秘めているプログラミング言語であることが分かります。

その他にも多くの場面で活躍できる汎用性の高さがC++にはありますので、覚えておきたいプログラミング言語の一つです。

C++とは

C++案件の単価相場は60万円台で、非常に高い安定性があり、将来性もありそうなプログラミング言語であることは分かりましたが、そもそもC++とはどういった言語なのか?C++について解説していきます。

C++は、1983年にC言語をベースに開発されたプログラミング言語で、いわばC言語のアップグレード版と言えるプログラミング言語です。

日本では、『シープラ』や『シープラプラ』と呼ばれることが多いです。

C++が使われている代表的なサービス例は、世界で最も使用されているブラウザである、GoogleのWebブラウザのchromeです。またchromeの拡張機能もC++で開発されています。

登場から40年弱ほど経過していますが、今でも人気のプログラミング言語トップ10に入っており、非常に人気があり最前線で活躍しているプログラミング言語となっています。

またC++にはいくつか種類があり、有名なものでは、ボーランド社が開発したC++を開発するためのパッケージである『BorlandC++』やマイクロソフト社が提供しているWindows向けのソフトウェアを開発するための統合開発環境である『VisualC++』などがあります。

C++とC言語の違い

C++は、C言語を元に開発されたC言語のアップグレード版のプログラミング言語であり、C言語との互換性があります。

ただアップグレード版とはいえ、C言語の案件が全てC++に置き換わっている訳ではなく、C言語もまだまだ最前線で活躍しています。

では、C++とC言語は何が違うのか?2つの視点から解説していきます。

C++とC言語の特徴の違い

まずC++は、C言語にオブジェクト指向が加わり機能が拡張されたプログラミング言語です。逆に、それ以外大きな違いはありません。つまり『C++=オブジェクト指向型C言語』のようなイメージをもって問題ないでしょう。

ですので、C++はC言語同様に汎用性が高く、ハードウェアに関わる開発とソフトウェアの開発の両方を対応することが出来ます。

ただ、C++はオブジェクト指向型のプログラミング言語になっていること、また機能の拡張もされておりC言語には無い機能がC++にはありますので、C++はC言語よりも複雑なソフトウェア開発も保守性を保ちつつ、かつ効率的に進めることが出来るようなメリットがあります。

そうなるとC言語よりも圧倒的にC++の方が良いと感じますし、互換性があるのであればC++に置き換えるべきではないかと思いますが、C言語の方がプログラミングは非効率的であっても、軽快で動作の速いアプリケーションの開発ができる傾向にはあります。

また、C言語は軽量ですのでメモリの容量が少ない開発環境ではC言語の方が好まれますし、そもそもC++のコンパイラがない環境ではC言語しか使えません。

さらにOSや主流のソフトウェアでは、C言語が使用されているものが多いので、組み込み系の開発ではC言語が好まれるケースもあります。

こういった要因があって、全てがC++に置き換わることなくC言語もまだまだ最前線で活躍しているのです。

C++とC言語の学習難易度という点で見ると、C言語のアップグレード版ですのでC++の方が難易度は高いです。その為、C言語⇒C++の順で学んでいくのが効率的で良いでしょう。

C++とC言語は、非常に似たようなプログラミング言語ではありますが、このような特徴の差があります。

C++とC言語の単価相場や需要の違い

続いて、C++とC言語の単価相場や需要の違いを解説していきます。

C++案件の単価相場は60万円台で、次いで50万円台の案件が多くなっています。

それに対して、C言語案件の単価相場は50万円台~60万円台となっています。

それぞれの単価相場に大きな差はありませんが、若干C++の方が単価感は高いです。またそれぞれの単価相場よりも低単価である40万円台以下の案件はC言語の方が多く、単価相場より高単価である70万円台以上の案件はC++の方が多くなっています。

つまり、全体的に見てもC言語よりもC++の方が稼ぎやすいプログラミング言語であることが分かります。また需要という面で見ても、案件数はC言語よりもC++の方が多くなっていますので、仕事を獲得しやすい状況です。

先ほどのC++とC言語の特徴で紹介したように、それぞれ好まれる環境はありますが、C言語のアップグレード版ということもあってか、C++の方が単価相場と需要共に高い傾向にあるようです。

C言語案件の単価相場など、C言語について詳しく知りたい方は下記記事も参考にしてみてください。

C++でできること

基本的にC言語が出来ることはC++でも出来ますが、実際にC++では何ができるのか?

C++でできることや得意な開発などを紹介していきます。

  • IoTやロボット開発
  • AI開発
  • 業務用システム開発
  • ゲーム開発
  • スマホアプリ開発

IoTやロボット開発

IoTやロボットなどハードウェアの制御周りの組み込み系の開発で、C++が使用されます。

ただC++単体というよりは、単純で速い処理が求められるような部分はC言語で、複雑な制御が必要となる場合はC++という形で、部分部分でC言語とC++を使い分けるケースが多いです。

それぞれ互換性があり、殆ど似た言語だからこそ共存し得意な部分を活かしながら使用されています。

C++を習得しておけば、C言語も扱えると思いますので、IoTやロボット開発など十分活躍できるでしょう。

逆にC言語しか習得していない人は、この領域で活躍するためにはC++の習得は欠かせないので、学んでおくことをおすすめします。

AI開発

AI開発と言えばPythonですが、C++もAIの開発に使用されることもあります。

特に高速な処理が求められる開発であれば、PythonよりもC++の方が優れていますので、その場面でPythonと併用して使用されています。

またAIと言えば、IoTやロボットなどに搭載されていますので、そういった意味でもC++はAI開発で欠かせないプログラミング言語です。

業務用システム開発

C++は、業務用システムの開発で広く使用されます。

多くのプログラミング言語の中でもC++は処理速度が速いので、高速な処理を求められる開発にはC++が最適と言えるでしょう。

また業務用システムは、C言語で作られているものも多く、C言語はC++と互換性もあることから、高い需要があります。

もちろんWebアプリケーションの開発にも使用されることもありますが、どちらかというと業務用システム開発の方がニーズは高いです。

ゲーム開発

ゲーム開発でもC++は使用されています。

UE(Unreal Engine)というハイクオリティなゲームが開発でき人気のあるゲームエンジンを使ってのゲーム開発ではC++を使用しますのでゲーム開発という領域でも活躍しています。

またCocos2dというスマホゲームを開発する時によく使用される2Dゲーム開発用フレームワークを使用することで、C++を使いスマホゲームの開発も出来ます。

このようにゲーム開発ではC++は欠かせないプログラミング言語です。

スマホアプリ開発

スマホアプリ開発といえば、Androidの場合はKotlinやJava、iOSの場合は、Objective-CやSwiftが一般的です。

ただC++でもC++Builderという統合開発環境を使用することで、AndroidとiOSの両方のスマホアプリを開発することが出来ますし、先ほどゲーム開発でもいったように、スマホゲームの開発でもC++を使用して開発ができます。

C++のメリット

よりC++の特徴を理解するために、まずはC++のメリットを紹介します。

  • 実行速度が速く、複雑な処理にも対応可能
  • C言語との互換性
  • 汎用性が高い
  • 需要が高く安定性が高い

実行速度が速く、複雑な処理にも対応可能

C++の実行速度は速く、さらに複雑な処理を必要とする開発にも向いています。

その為、どういった場合であっても高いパフォーマンスを発揮することが出来ます。

ちなみに、C++に限らずC系言語は、比較的実行速度が速いプログラミング言語です。

C言語との互換性

C++はC言語が元になっており、さらにそれをアップグレードしたプログラミング言語です。その為、C言語と高い互換性があります。

C言語の大半のコードはそのままC++で活用することが出来ますので、C言語で作られた古いシステムをC++へ移行することもスムーズに行うことが出来ます。
またC言語とC++とが一緒に使用されるケースもあります。

汎用性が高い

C言語同様、C++も汎用性の高いプログラミング言語です。

さきほどC++のできることで紹介したように、IoTやロボットなどの組み込み系開発やAI開発、業務用システムを含むアプリケーション開発、さらにはゲームやスマホアプリの開発などと、多くの現場で活躍できます。

需要が高く安定性が高い

C++は、多くのプログラミング言語の中でも人気の高い言語です。

さらにIoTやロボット、AIなどトレンド技術が関わる開発で使用されますので、需要としても高く案件数も多いです。

またC++案件の単価相場の推移で紹介したように、年代ごとで単価相場の差が少なく、安定しているプログラミング言語でもあります。

C++を習得することで、C言語を必要とする現場でも活躍できますし、仕事に困らないプログラミング言語です。

C++のデメリット

次にC++のデメリットを紹介します。

  • 学習コストが高い

学習コストが高い

C++は、何度も言うようにC言語のアップグレード版ですので、C言語を学ぶかつC言語には無い機能や特徴などを学ぶ必要があります。

そもそもC言語自体、習得するためにはハードウェアの制御系知識やネットワーク、OSなどの知識など多くの知識を必要としますし、C言語は機械の言語に近いので、他プログラミング言語よりもコードが読みにくい特徴もあるため、学習難易度が高いです。

そしてC++はこれら加えて、C言語に無い機能やオブジェクト指向いついてなどを学ぶ必要があるので、必然的に学習コストは高くなります。

その為、プログラミング初心者にはおすすめできる言語とは言えません

同じC系言語で、C++やC言語よりも学習難易度の低いJavaなどから学んでいくのが良いかもしれません。

ただ、その分C++を習得することで、幅広く活躍できますし、将来的にも仕事に困るようなことは少ないでしょう。

C++エンジニアにおすすめの資格

C++エンジニアを目指すには、どういった資格がおすすめなのか?紹介していきます。

C++エンジニアにおすすめの資格試験はこちらです。

  • C++インスティテュート認定試験
  • C言語プログラミング能力認定試験

C++インスティテュート認定試験

C++インスティテュート認定試験は、ポーランドの非営利団体であるFundacja ITの支援で、2011年に開始された資格試験です。

現在直接的にC++に関わる資格試験では、この1つとなっていますので、C++エンジニアにおすすめの資格です。

C++インスティテュート認定試験の階級は、2つあります。

  • CPA(C++認定アソシエイトプログラマー)
  • CPP(C++認定プロフェッショナルプログラマー)

CPAは、C++言語のプログラミングの基本的な知識やオブジェクト指向のプログラミングの基本的な概念と手法に関する能力を証明する資格試験です。

CPAの試験概要はこのようになっています。

試験時間65分(試験)+10分(NDA/チュートリアル)
問題数55問
出題形式選択問題(単一選択および複数選択)
合格基準80%
出題言語英語
受験料295米ドル
2020年12月時点のCPAの試験概要

CPPは、CPAの一つ上の階級で、より高度なC++に関する能力を証明する資格試験です。

CPPの試験概要はこのようになっています。

試験時間65分(試験)+10分(NDA/チュートリアル)
問題数40問(試験コード:CPP-22-02)
出題形式選択問題(単一選択および複数選択)
合格基準70%(CPP-22-02)
出題言語英語
受験料295米ドル
2020年12月時点のCPPの試験概要

CPPの認定を受けるためには、一つ下の階級であるCPAの認定を取得している必要があります。

問題が英語ですので、そもそもの言語のハードルがありますが、C++エンジニアとしてC++の能力を証明する唯一の資格試験ですので、気になる方はチャレンジしてみてください。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催しており、C++ではないですがC言語の能力を証明する資格試験です。

C++であってもC言語の知識が元になりますので、こちらの資格試験もC++エンジニアにはおすすめです。

C言語プログラミング能力認定試験のこれまでの累計受験者数は、178,789名(2020年3月31日)で、合格率は73.0%(2019年度平均合格率)となっています。
階級は3つあります。

  • 3級
  • 2級
  • 1級

3級は、基礎的なものになりますので、C言語の能力を証明するためには2級以上は必要となってきますので、C++エンジニアであってもそれ以上は目指すのが良いでしょう。

どの階級も受験資格はありませんので、最初から2級や1級を受験することも可能です。

各階級の試験概要などを知りたい方は、下記も参考にしてみてください。

まずはC言語の能力を証明しておきたいC++エンジニアは目指してみてはいかがでしょうか。

最後に

これまでC++案件の単価相場や平均単価、単価相場の推移、またC++の特徴などを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

C++は非常に優秀で、ITの開発では欠かせないプログラミング言語であることが十分わかったと思います。

C++は、学習コストは高いですが、習得することで様々な現場で安定して活躍することができますので、この機会にぜひ学んでみてはいかがでしょうか?