フリーランスエンジニアになって後悔しないために最低限必要な事前準備とは?
好きな場所で好きな時間に働けるイメージのあるフリーランスエンジニア。
年々このフリーランスエンジニアは増加しており、自分もフリーランスエンジニアを目指してみようか迷っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、フリーランスエンジニアになったからといって必ず満足度が高くなっている訳ではなく、フリーランスエンジニアになって後悔してしまっている人も多くいます。
そこで今回は、フリーランスエンジニアになって後悔しないために最低限事前に準備しておくべき事を解説していきます。
- フリーランスエンジニアになったら後悔しないか?
- フリーランスエンジニアになるために何を準備するべきなのか?
目次
フリーランスエンジニアになる前に最低限必要な準備とは
フリーランスエンジニアになると正社員のように厚生年金に加入することは出来ず、福利厚生や社会保険等も基本的にはありません。
さらには、自身で仕事を獲得する必要があり、確定申告など経理関連の作業も自分で行わなければなりません。
そして当然ですが、報酬を得るために仕事もきちんとしていく必要があります。
このように、フリーランスエンジニアになることで正社員時代と比べると大きく環境が変わってしまいますので、フリーランスエンジニアになってから後悔しないよう最低限の準備はしておくべきでしょう。
フリーランスエンジニアになる前にすべき具体的な最低限の準備はこちらです。
- 案件をローコストで探せる環境を見つけておく
- 老後資金の準備
- 経理関連のサービスの活用の検討
- 福利厚生や社会保険となるサービスの活用の検討
それではそれぞれ具体的に解説していきます。
案件をローコストで探せる環境
フリーランスエンジニアになれば正社員エンジニアとは違い、自身で案件・仕事を探す営業活動をしていかなければなりません。
週5で働くようなフリーランスエンジニアは1~3ヶ月契約が多く、その期間で契約終了になってしまうこともよくあるため、その場合には仕事をしつつその営業活動を年に数回行う必要もあります。
さらに急遽契約が終了する場合もありえますので、収入を不安定にさせないためにもどんなタイミングであっても案件を獲得できる環境を作っておく必要があります。
もし仮にこれを正社員に置き換えてみると年に何度も転職活動したり、1ヶ月以内に転職活動の開始から完了までを有給休暇の使えない状態で行うということになります。
このようにフリーランスエンジニアが行う営業活動はかなりハードな実態がありますので、フリーランスエンジニアになる前から案件・仕事を効率よく探せて働ける環境を作っておくことをおすすめします。
フリーランスエンジニアにとって案件・仕事を効率よく探して働ける方法は2つです。
- フリーランスエンジニア専門エージェント
- その他サービスの活用
フリーランスエンジニア専門エージェントを活用し効率よく営業活動を行う
フリーランスエンジニア専門エージェントを活用すれば、自身の希望に沿った案件・仕事を探してくれ、案件元の企業への提案まで行ってくれます。
さらにエージェントによっては、数百数千件の案件を抱えていますので、自身で探すよりも圧倒的に多くの案件に出会える可能性があり、そして効率的です。
実際、2日間くらいで契約ができるまで至るケースもあります。
このように、フリーランスエンジニア専門エージェントを活用しておくことで、急遽契約が終了するような時であっても少ない労力で安心して次の仕事先を探すことが出来るようになります。
もちろんフリーランスエンジニアになった後に、エージェントを活用するという順番でも問題はないです。
ただ、エージェントによってマージン率や案件数、営業力、サポート体制の差など様々な違いがありますので、もし複数社のエージェントを比較しようと思った時には、複数社でエージェント担当との初回登録面談などを実施する必要があり、かなり時間が掛かってしまいます。
その為、フリーランスエンジニアになった後ではなく、フリーランスエンジニアになる前に有給休暇などを使って時間が取れるタイミングで様々なエージェントと面談をし、将来的に活用するエージェントを選別しておく事をおすすめします。
レバテックフリーランス
・月単価80万円以上の高単価案件6,000件超
・リモート案件4,000件超
・IT・Web業界のフリーランスエンジニア専門エージェントNo.1
※2021年6月実績
その他のサービスを活用して効率よく営業活動を行う
フリーランスエンジニアが案件・仕事を探すことのできるサービスとして、フリーランスエンジニア専門エージェントやエンドユーザー企業とマッチングできるプラットフォームサービスがあります。
複数のエージェントやエンドユーザー企業が抱えている案件を横断的に検索できますので、効率よく営業活動を進めることが出来ます。
ただ、フリーランスエンジニア側は無料で利用できるものの利用している企業側は、何かしらのお金を支払っていますので、プラットフォームサービスを経由してマッチングするとプラットフォームサービスを経由せずに直接マッチングするよりも稼働単価が低くなる可能性はありますので注意は必要です。
案件・仕事を探すだけではなく、エージェントやフリーランスエンジニアを募集している企業なども効率的に検索できますので、登録するメリットはあるでしょう。
フリーランススタート
・掲載案件数約20万件・リモート案件1.6万件・日本最大のフリーランスエンジニア専門エージェントマッチングサイト※2021年6月実績
老後資金の準備
フリーランスエンジニアになると国民健康保険への加入になり、原則会社員のように厚生年金には加入できません。
つまりフリーランスエンジニアになり国民健康保険への加入のまま老後を迎えた時、貰える年金は会社員に比べ少なくなってしまいます。
そしてその差額は、数9万円/月にも上ります。※収入や納付額によって差はあります。
老後の資金問題がささやかれている昨今、安易にフリーランスエンジニアになるのではなく、フリーランスエンジニアを目指す前に老後資金について考えておく必要があります。
もちろん単純に貯蓄という手段もありますが、その他にも様々な制度を活用して老後に備えることができますので、おすすめのものを紹介します。
制度によっては節税効果もありますので、フリーランスエンジニアになる前から準備・検討しておき、フリーランスエンジニアになると同時にスタートさせるのが良いでしょう。
具体的にフリーランスエンジニアが老後資金を準備するのに活用するべきおすすめの制度は3つあります。
- 国民年金基金
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 小規模企業共済
下記記事でも解説しております。
4,000万円足りない!?フリーランスが老後を安心して迎えるためにすべき2つの事とは? | freelance-attack
フリーランスは65歳以降の老後資金を場合によっては約4,000万円以上準備する必要があり、正社員以上に大変で、気にしておかなければならない老後資金の問題です。そこで今回はフリーランスが安心して老後を迎えるためにすべき事を2つ紹介していきます。確実に老後資金を準備し安心して老後を迎えるためにもぜひ参考にしてください。
国民年金基金
国民年金基金を簡単に言うと、フリーランスエンジニアにとっての厚生年金のようなものです。
- 終身年金で一生涯受け取れる
- 年金額が確定で掛金も一定
- 税制優遇あり
- 掛け捨てにならない
- 自由な設計プラン
節税にもなり厚生年金の代わりにもなる『国民年金基金』は、フリーランスエンジニアにとって加入を検討しても良いかもしれません。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、自分が拠出した掛金を自身で運用し資産を形成していく私的年金制度です。
毎月の掛金とその運用益の合計金額を60歳以降に給付として受け取ることができます。
掛金を運用し資産を形成していくために金融機関や運用商品を自身で決めていかなければならないので、資産運用に必要な最低限の基礎知識は必要となりますが、そこまで難しいものではありません。
また掛金は全額所得控除の対象となり、運用益も非課税です。さらに、年金として受け取る場合『公的年金等控除』の対象であり、一時金として受け取る場合であっても『退職所得控除』の対象となります。
このように節税のメリットが、iDeCoにはあります。
節税対策ができ金融商品として資産運用ができる『iDeCo』は、フリーランスエンジニアにとって老後資金準備におすすめの制度です。
auのiDeCo
・運営管理手数料が0円・スマホで簡単に管理・運用しながらPontaポイントがもらえる
ちなみに正社員の方でも加入できますので、老後の資金が不安な方は加入してみても良いでしょう。
小規模企業共済
小規模企業共済は、フリーランスエンジニアが仕事を辞めた時に退職金の代わりとして受け取ることが出来る積立の退職金制度です。
掛金は上限が7万円/月となっており、500円単位で自由に設定することができ、加入後も掛金の増減を設定することができるので、収入に合わせて柔軟に対応することが可能です。
また、掛金は全額が所得控除の対象になりますので節税効果もあります。
年金制度のように満期や満額というのはなく任意解約ができますし、受け取るときは『一括』か『分割』もしくは、『一括と分割の併用』と柔軟に選択することが可能です。
受け取りも税制優遇があり、一括で受取る場合は退職所得扱いになり、分割で受け取る場合は雑所得扱いとなります。
節税対策になりフリーランスエンジニアにとっての退職金である『小規模企業共済』への加入を検討してみるのも良いでしょう。
ここまで紹介したように、フリーランスエンジニアであっても厚生年金や退職金の代わりになる制度はあります。
知らなければ老後に大きな後悔してしまう可能性もありますし、節税効果のあるものばかりですので、フリーランスエンジニアになる前の時間がある時に下調べをしてみてはいかがでしょうか?
そして、いざフリーランスエンジニアになった際には加入して老後資金の準備をしていくことをおすすめします。
経理関連のサービスの活用の検討
フリーランスエンジニアになれば、毎年必ず確定申告を自身で行う必要があります。
また、節税を考えるのであれば毎月の帳簿付けなど経理面の管理も常にしておく必要がありますので、より時間と手間が掛かります。
ただ、毎月の帳簿付けから管理、確定申告までをより効率的に進めることができるサービスが今では多くあります。
フリーランスエンジニア専門エージェントが福利厚生の一環として、経理関連のサービスを提供するなど、今では多くのフリーランスエンジニアが、サービスを活用して経理作業を行っています。
確定申告などの大変さは、実際にフリーランスエンジニアにならないと分からないとは思いますが、フリーランスエンジニアになった後に経理作業をやりたくないとなる事を想定して活用の検討をしておくことをおすすめします。
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こちらの記事も参考にしてみてください。
確定申告をスマホやWEBで簡単にできるフリーランス向けおすすめクラウド会計ソフトを紹介! | freelance-attack
スマホやWEBから確定申告が行えるフリーランス・副業者むけのおすすめのクラウド会計ソフトを紹介していきます。フリーランスにとって確定申告は毎年しなければいけない面倒な作業です。そして副業をしている方でもしなければならない人も多くいるでしょう。そんな面倒な確定申告や経理作業を効率化させるためにぜひ参考にしてください。
福利厚生や社会保険となるサービスの活用
フリーランスエンジニアになれば基本的には福利厚生はありませんし、社会保険となるものもありません。
ただ、独自で福利厚生や様々な補償を付けることが出来ます。
もちろん必ずしておくべき事ではありませんが、病気等で収入を得られない期間が発生するリスクがフリーランスエンジニアにはありますし、病気にならないためにも安く検診を受けられる方が良いです。
様々なリスクが考えられますので、どういった福利厚生を独自でつけられるのかやどういった補償を受けられるのかなどフリーランスエンジニアになる前に調査しておく方が良いでしょう。
そして必要と感じるのであれば、活用をおすすめします。
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・ケガや病気に備えるフリーランスの所得補償※コロナ対応有
最後に
フリーランスエンジニアと正社員であれば大きく環境が変わりますので、今回はフリーランスエンジニアを目指すにしても不安に感じる方に向けて、フリーランスエンジニアになる前に準備すべき事を紹介してきました。
中には、人によって必要な準備ではないものもあるかもしれませんが、目を通しておいて損は無いでしょう。
不安を取り除いて安心してフリーランスエンジニアになるためにもぜひ参考にしてください。
フリーランスエンジニアとして独立するのに最適なタイミングとそうでないタイミングとは? | freelance-attack
今では当たり前になっているフリーランスエンジニアという働き方。要は、ITエンジニアが企業に属さずスキルを提供していく働き方です。様々なリスクや注意すべき点がありそうですが、このフリーランスエンジニアとして独立するのに最適なタイミングはあるのでしょうか?今回はその最適なタイミングとそうでないタイミングを解説していきます。