日本版GAFAやBATHが誕生しない理由は”日本人の性格”が原因⁉

BUSINESS IT・テクノロジー

今や誰もが知るアメリカの超大手IT関連企業である『Google』『Apple』『Facebook』『Amazon』。

またここ数年で急成長している中国のIT関連企業である『Baidu(バイドゥ)』『Alibaba(アリババ)』『Tencent(テンセント)』『Huawei(ファーウェイ)』。

これらの企業はIT関連の技術を駆使しサービスを提供している企業の中でも時価総額が上位に位置しており、日本ではそれぞれの頭文字を合わせて『GAFA』や『BATH』と呼ばれて注目されています。

しかし約30数年前までは、時価総額ランキングのトップは日本の企業であり、TOP10の半数以上が日本の企業で、日本は世界をリードしている状態でした。

それにも関わらず今は、日本の企業で最も時価総額の高い企業は、世界でみると40位ほどとなってしまっており、大きく後れを取ってしまっている状況です。

ではなぜ、昔世界をリードしていた日本は、

  • 今大きく後れをとってしまっているのか?
  • なぜ日本からGAFAやBATHのような企業が出てこなかったのか?
  • 今後は日本からGAFAやBATHのような企業は出てくるのか?

それぞれ疑問を解決できるよう解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

今の世界と日本の差はITの差

過去、時価総額ランキングの上位を席巻していた日本ですが、今は約40位が日本の時価総額トップの企業になっています。

そうなってしまってた理由、それは『IT』の差です。

残念なことに日本は圧倒的にIT領域で世界に劣ってしまっているのです。

約30数年前の平成元年である1989年当時、業界別に見ると時価総額ランキングトップ50社のうち最も多いのが金融企業の17社(全て日本企業)で、続いて多いのがエネルギー関連企業の9社、そしてIT通信企業の7社となっていました。

しかし平成最後の2019年4月当時は、時価総額ランキングトップ50社のうち最も多いのはIT通信企業の14社となっています。

ちなみに金融企業は2番目に多い10社で、エネルギー関連企業は7番目の3社となっています。

これからも分かるように、IT領域の差が世界と日本の差になっているのです。

かつてものづくり大国として世界をリードしていた日本ですが、もうその姿はどこにもありません。

時価総額の差

では実際に世界と日本ではどれくらい時価総額の差があるのかを紹介します。

現在(2021年1月)の時価総額ランキングで世界No.1は、iPhoneやMacなど端末を提供しているApple社です。

そして現在(2021年1月)の日本の時価総額ランキングは、トヨタ自動車となっています。

そしてそれぞれの企業の時価総額はこのようになっています。

Appleトヨタ自動車
時価総額約200兆円(約2兆USD)約25兆円
※2021年1月のある時点での数字

Apple社の時価総額は、トヨタ自動車の時価総額の約8倍となっています。

要は、これだけの差が日本と世界にはあるのです。

ちなみに、世界から後れを取っている日本ですが、日本が後退しているという訳ではありません。

日本の企業が時価総額ランキングトップを取っていた平成元年は、トップ企業の時価総額は約17兆円でした。

今の時価総額のトップは約200兆円ですので、日本が後退しているのではなく世界が大きく成長しているのです。

世界がIT技術を駆使し成長している中、日本はうまくIT技術を活かせずにいたことで、数十年の間に大きな差がついてしまっているのです。

昔は、ものづくり大国と言われていた日本です。いわば、技術が優れていたということです。それにも変わらずIT領域がビジネスの主戦場になった途端、ここまで差が付きダメになるものなのでしょうか?

仮にダメになったとしてもかつて技術が優れていたのであれば、それを巻き返すだけの地力があるはずですが、現時点ではそうはなっていません。

では、なぜ日本はIT業界で後れを取っており、伸びていないのでしょうか?その理由を解説してきます。

日本のIT業界が後れている理由①_日本人特有の性格

一つ目の日本のIT業界が後れてい理由は日本人特有の性格です。

具体的には下記のような性格です。

  • 新たなお金の稼ぎ方に偏見を持つ
  • 用心深い性格

ではそれぞれ具体的に解説していきます。

新たなお金の稼ぎ方に偏見を持つ

今やIT技術が発展し、特定の企業に勤めずとも誰でも簡単にWeb上でお金を稼ぐことができるようになっている時代です。例えば、アフィリエイトや転売・YouTubeなど多岐に渡ります。

しかし現在では、上記の稼ぎ方はある程度一般的になってきているので、偏見を持つ方も少ないでしょうが、最初のころは偏見を持つ方も多かったです。(経験談です)

つまり、会社に時間をかけて出社し汗水たらして働いて稼ぐという『苦労』をしてお金を稼ぐことが『正』という考えの方が日本人には多く、それ以外の稼ぎ方に対しては『楽』をして稼いでいるという偏見を持ってしまっているのです。

大抵この考え方をしている人は『他人の稼ぎ方に文句』を言いますし、『楽して稼ぐことは悪』だと考えています。

しかしこのような考え方が、企業の発展、特にIT業界の発展に大きく影響していると思っています。

なぜならIT技術を活用するということは、『少ない労力で大きな報酬を得ること』ですし、IT技術を活用すればそれが出来ます。

しかし、新たな稼ぎ方に偏見を持つような方にとっては『楽して稼ぐ』に該当するような稼ぎ方のモデルですので、多くの日本人にとっては好まれないですし、そこを目指そうとする人が少なかったのではないかと思います。

結果、日本のIT業界の進歩の後れにつながったのではないでしょうか。

用心深い性格

もう一つ日本のIT業界の後れに影響を与えた日本人の性格は、用心深さだと思います。

分かりやすい例として、キャッシュレス化が挙げられます。

クレジットカードなど現金以外で支払いをするとポイントが還元されます。また2019年10月に消費税が10%に増税され、現金払いよりキャッシュレスでの支払いの方が圧倒的にな環境になりました。

しかし現金での支払いをしている人はまだまだ多いです。

よく聞く理由としては、下記のものがあります。

  • どれくらい使ったか分かりにくい
  • ついつい使いすぎてしまう
  • システムの影響でカードが使えなくなるリスクがある

システムの影響は確かにリスクとしてはあるかもしれませんが、殆ど可能性の低いもので、財布や現金を落とす確率の方が高いでしょう。

その他の理由もただの個人の問題であってデメリットと言えるものではありません。

つまり、これまで当たり前だった現金ニコニコ払いから、新しい支払方法へ変えることに対して慎重すぎる。そんな用心深さがあるのでしょう。

しかし、キャッシュレスには多くのメリットがあるにもかかわらず、未だ選択できないほどの用心深さは、これから出てくる新しい技術や環境のキャッチアップが遅れることは明白でしょう。

むしろ、そうだったからこそ世界でIT技術が発展してきたタイミングで日本は同じように踏み込むことが出来ず、現在の差が生じている結果を生んでいるのではないでしょうか?

この用心深さは、IT知識の遅れにも影響してしまいますし、そんな日本では革新的なサービスや技術が出てくる可能性は今後も低いと言わざるを得ません。

日本人のこのような性格によって、日本のIT業界の後れが生じ、世界との差が大きく開く原因となってしまっているのです。

日本のIT業界が遅れている理由②_日本のITエンジニアへの待遇が低い

続いてその他の日本のIT業界が遅れている理由を解説していきます。

その理由は、日本のITエンジニアの低年収です。

これにより優秀な人材のIT業界への参入や優秀なIT人材の流出などに繋がり、日本のIT業界の発展は阻害されてしまっているのです。

少し前、新卒で年収1000万円を出す企業など話題には上がっていますが、そのような企業もほんの極わずかです。

まだまだ日本のIT人材の年収は低い状況です。

ITに関係なく年収は働く上での一つの大きなモチベーションになります。より高いモチベーションが技術を高める要因であり、そうならないと日本のIT領域が伸びることはないでしょう。

日本のITエンジニアの価値をより高めることが、世界との差を縮める第一歩になると思っています。

実際に日本のITエンジニアの年収は海外と比べてどれくらいなのか、またなぜ低くなっているのか解説していきます。

アメリカと日本のITエンジニアの年収の差は倍以上

日本と米国のITエンジニアの年収の差は倍以上あると言われております。

使用している技術は一緒であり、同じプログラミング言語やスキルを使っていますが、年収は倍以上の差があります。

もちろん、企業自体の収益の差はあるでしょうが、それだけではなく日本より海外の方が、ITエンジニアの重要性を理解しているのことも待遇の差の要因になっているでしょう。

また他にも、アメリカのITエンジニアの多くはエンドユーザー企業に勤める傾向があり、日本のITエンジニアの多くはIT企業に勤める傾向があります。

つまりIT企業に勤めるITエンジニアが多いことで、日本のITエンジニアは低年収になってしまっているのです。

どういうことか分からない方は下記記事を参考にしてください。

IT企業に勤めることが多いことで多重下請け構造ができ、収入に影響を及ぼしているのです。

このように日本のIT業界の体質によるものが、ITエンジニアの待遇を悪くし、日本のIT業界の発展を阻害しています。

今後の日本からGAFAのような企業は出てくるのか

まず結論からいうと『難しい』でしょう。

なぜなら、日本のITエンジニアの低年収などその他にもIT業界には多くの課題があるからです。

先ほど日本のIT業界が後れている理由で日本人の性格を紹介しましたが、今と昔では時代が全く違いますので、性格という面では違ってきています。

しかし、IT業界の課題は今でも改善されぬまま山積みになってしまっています。

具体的にはこの5つです。

  • IT人材(エンジニア)不足
  • 多重下請け構造
  • 低年収
  • ITシステムの老朽化
  • 経営層のITリテラシーの低さ

これらを解決していかなければ、まず日本のIT業界が発展していく事は無いでしょう。

それぞれがどういった課題で原因は何かを具体的に知りたい方は下記を参考にしてください。

このように今、日本でIT業界が発展するには適した環境とは言えません。その為、現時点でGAFAやBATHのような企業が日本から出てくる可能性は低いでしょう。

これら一つ一つを解決し環境が整えば、再び日本が1位になるような時代もくるのかもしれません。

最後に

日本が大きく世界に後れを取っているのは『IT』の差で、そのITの差が起きている理由は『日本人の性格』や『日本のITエンジニアの待遇』が原因となっています。

そして先ほども言ったように現時点では、今後日本からGAFAやBATHといった企業が出てくる可能性は低いでしょう。

とはいえ日本が世界に追いつくためには、IT業界の発展は欠かせません。その為にも日本のIT業界の課題を解決し、体質を大きく変える必要があります。

それを実現するためにも一人一人の考え方やIT業界全体、また国として課題解決に取り組んでいくことが必要不可欠です。

ぜひ、これを機に今一度考えてみてはいかがでしょうか?