【Androidエンジニア必見】KotlinとJavaのスマホアプリ開発案件の単価相場を徹底比較!
Androidアプリ開発に使われる言語と言えば、JavaかKotlinが殆どです。
そして2019年にはAndroidアプリ開発の推奨言語としてKotlinを採用することがGoogleによって発表されました。その為KotlinでのAndroidアプリ開発の案件は徐々にではありますが、増えてきている状況です。
しかし人口的に見るとKotlinエンジニアよりJavaエンジニアの方が多いのが現状で、案件数で見た時にもJavaでのAndroidアプリ開発の案件の方が多いです。
今回はそんなAndroidアプリ開発におけるJavaとKotlinの単価相場をデータを元に比較していきたいと思います。
目次
JavaとKotlinの比較(Androidアプリ開発)

こちらはAndroidアプリ開発でのJava案件(青:左)とKotlin案件(赤:右)の比較グラフです。
Java案件の単価相場は70万円台で、ついで60万円台の案件が多くなっており、Kotlin案件の単価相場は80万円台で、ついで70万円台の案件が多くなっています。
また割合を比較すると80万円台以上の高単価な案件はKotlinの方が圧倒的に高い状況です。
結論、Androidアプリ開発としてどちらが稼げるのかという視点で見るとKotlinと言えます。
ただこのグラフからは分かりませんが、案件数という点で見るとまだまだJavaでのAndroidアプリ開発の案件の方が多い状況です。今後はKotlinが多くなってくるとは思いますが、まずはAndroidアプリ開発の現場に触れるという意味ではJavaの方が良いかもしれません。
JavaとKotlinは互換性が高く、Javaを習得していればKotlinも比較的学習しやすいので、Javaを学んでおいて損はないでしょう。
KotlinにはないJavaのメリット
Javaは本記事でも紹介している通りAndroidアプリの開発もできますし、その他のWebサービス等でも使用されるプログラミング言語です。非常に人気が高く汎用性も高い言語です。
またKotlinとJavaは互換性があるため、Javaを学んでおくことでKotlinの学習もスムーズになります。
KotlinにはないJavaのメリットは2つです。
- 案件数が豊富
- 学習環境が整っている
案件数が豊富
Kotlinと比較してJavaの方が、Androidアプリ開発の案件はもちろんそれ以外の案件でも豊富にあります。
そのため活躍のできる現場は、Javaの方がメリットがあると言えるでしょう。
しかしAndroidアプリ開発の案件においては、今後Kotlinの方が上回ってくる可能性はありますので、Androidアプリ開発エンジニアを目指すのであればKotlinの方が良いかもしれません。
学習環境が整っている
歴史から考えてもKotlinよりJavaの方が古いです。その為参考書等はもちろんネット上に出ている情報に関してもJavaの方が多い傾向にあります。
学習難易度で言うとKotlinの方が容易かもしれませんが、学習環境ではJavaの方が良さそうです。
ただ今ではプログラミングスクールもありますので、基礎を学んでいくのであればKotlinでも問題は無いでしょう。
JavaにはないKotlinのメリット
Kotlinは、Androidアプリ開発がメインの活躍場ではありますが、サーバーサイド開発など活躍の場を広げている段階です。
KotlinはJavaの改良版として開発された背景がありますので、機能面的にJavaより優れている点があります。
そんなKotlinのJavaにはないメリットは4つです。
- Androidアプリ開発の推奨言語
- 生産性が高い
- 学習難易度が低い
- 単価が高い
Androidアプリ開発の推奨言語
KotlinはAndroidアプリ開発の推奨言語としてGoogleより発表されています。
そのためAndroid Studioから公式のサポートを受けることが出来ます。
GoogleとしてもKotlinファーストを掲げていますので、よりAndroidアプリ開発においてJavaとの差は出てくるかもしれません。
生産性が高い
KotlinはJavaと比較し、非常にシンプルにコードを書くことが出来ます。またJavaで起こる定番的な「NullPointerException」のエラーがありますが、
Kotlinにはnull 許容変数を安全に処理するためのさまざまなメカニズムが用意されており、厳格なルールによってこのエラー(クラッシュ)の可能性を低下させることが出来ます。
シンプルであることで、バグの原因やミスを素早く処理することも出来ますし、未然にエラーを防ぐ仕様にもなっておりますので、Javaと比較し生産性が高いです。
学習難易度が低い
KotlinはJavaに比べて、コードがシンプルでモダン的な言語です。
そのため初心者の方でもJavaよりは、学習しやすい傾向にあります。ただ前述でも記載した通り、参考書や情報の量という学習環境はJavaの方が良いでしょう。
単価が高い
本記事のメインで紹介したグラフからも明らかですが、単価相場はJavaが70万円台でKotlinが80万円台とKotlinの方が高いです。
全体的に見てもKotlinの方が単価の高い案件の割合が多いです。
案件数であればJavaには劣ってしましますが、Kotlinの方が単価という点で見れば高いです。
最後に
Androidアプリ開発におけるKotlin案件とJava案件の単価相場を比較してみて、単価という点で見れば圧倒的にKotlinの方が良いということが分かりました。
またそれぞれの言語のメリットを見てもJavaの改良版ということもあり、機能的にもKotlinの方が良さそうです。その為今後はよりKotlinの案件が増えてくるでしょう。
ただ現状Javaの方が活躍できる場は多く、案件数にかなりの差がありますのですぐにこの差が埋まることはないでしょう。
Androidアプリ開発に携わるのには、Kotlinの方が単価的には良いですが、Javaの方が現場に参画しやすいということも十分にあり得ます。
またいち早くAndroidアプリ開発の現場に携わりたいのであれば、案件数という視点で見るとJavaの方が良いのかもしれません。
言語を学ぶことも重要ですが、エンジニアとして単価を上げていくためには現場での実務経験も非常に重要な要素です。
Androidアプリ開発において将来的なことを考えるとKotlinを習得することをおすすめしますが、今何が重要なのかはきちんと見極める必要があるでしょう。
もちろんJavaとKotlinどちらを学ぶか迷っている人には、Kotlinをおすすめします。
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