ネットワークエンジニア案件の単価相場と動向は?ネットワークエンジニアをわかりやすく解説

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今回は、ネットワークエンジニアはどれくらい稼げるのか?ネットワークエンジニアのお金事情を中心に解説していきます。

  • ネットワークエンジニアの単価相場は?
  • ネットワークエンジニアの平均単価や中央値は?
  • ネットワークエンジニアのこれまでの単価相場の動向は?
  • ネットワークエンジニアって何?
  • ネットワークエンジニアの仕事内容は?
  • ネットワークエンジニアに必要なスキルは何?
  • ネットワークエンジニアにおすすめの資格は?

などの疑問に応えられるようデータを交えて紹介していきます。

ネットワークエンジニア案件の単価相場

ネットワークエンジニアになればどれくらい稼げるのか?まずはネットワークエンジニア案件の単価相場をもとに紹介していきます。

ネットワークエンジニアの単価相場は60万円台となっています。

次いで70万円台が多くなっています。80万円台以上の高単価は比較的少なく、どちらかというと40万円台以下の案件が多い状況です。

ネットワークエンジニアの単価相場を少し広めに見ると、60万円~70万円台くらいとも取れます。

ネットワークエンジニアは、設計や構築のみを対応するケースや保守・運用のみを対応するケース、また全体を対応するケースなど様々ですので、それぞれによって単価相場は変わってくると思いますが、全体的にネットワークエンジニアとしても見るとこのようになっています。

ネットワークエンジニアの平均単価と中央値

ネットワークエンジニア案件の『平均単価』『平均Min単価』『平均Max単価』『中央値』はこのようになっています。

ネットワークエンジニア案件の平均単価は70万円で、中央値は67万円となっています。

中央値が67万円なので、ネットワークエンジニア案件の半数以上は67万以上であることが分かります。

またネットワークエンジニア案件のミニマム単価の平均は60万円で、マックス単価の平均は77万円となっています。

ネットワークエンジニアの単価相場は、60万円~70万円台ではありますが、もう少し細かく見れば60万円台後半~70万円台と見ても良いでしょう。

ネットワークエンジニア案件の単価相場の推移

ネットワークエンジニア案件の単価相場の推移を見てみましょう。

2015年から2019年で見た時、どの年代も60万円台が単価相場になっています。

ただ2019年に関しては60万円台が相場ではあるものの、70万円台や80万円台との差は少なく、全体的にも高い単価の方が割合としては多くなっています。

ネットワークエンジニアの単価相場は上昇しているように見えます。

今ネットワークエンジニアのニーズは高まっているのかもしれません。

ネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアの単価相場などを紹介してきましたが、そもそもネットワークエンジニアとは何か?解説していきます。

ネットワークエンジニアは、Webサービスやシステムのインフラにあたるネットワークシステムの設計や構築、保守・運用、管理などをメインに対応するエンジニアです。

パソコンやスマホ、サーバーなどの通信機器に関することやLinuxやWindowsといったOSについての知識、そしてネットワークに関しての知識など、かなり幅広いスキルが求められる職種です。

それでは実際にネットワークエンジニアの仕事内容について解説していきます。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの仕事内容は、ネットワークシステムの『設計』や『構築』、『保守・運用』と幅広く対応し、大きく分けるとこの3つになります。

  • ネットワーク設計
  • ネットワーク構築
  • ネットワーク保守・運用

ネットワーク設計

ネットワークの設計の業務は、大きく4つの工程に分かれます。

  • ヒアリング(調査・分析)
  • 要件定義
  • 基本設計
  • 詳細設計

ネットワークを設計するにあたって、まずはクライアントからの依頼をヒアリングし、予算等含めそれが可能かどうか、また他に最適な案があるかどうかなど調査分析を行います。

その結果を元にネットワークを構築するために必要な機能や条件等の要件を定義し、次に設計へと移っていきます。

また本格的な設計を行う前には、機能ごとに分割し、それぞれの機能がどういうもので何が出来るのか、機能同士をどうつなげていくのか、などと言った基本的な設計を行っていき、そしてその基本設計を元に詳細な設計を行っていきます。

これらの作業を一括りにした仕事がネットワーク設計になります。

ちなみにネットワークエンジニアで設計だけをメインにするという仕事は、今ではあまりなく設計から構築まではワンセットな求人や案件が多い印象にあります。

ネットワーク構築

ネットワークの構築の業務には、大きく2つの工程があります。

  • 構築
  • テスト

まずネットワークの設計に基づき、回線の設置などの構築業務を行っていきます。

ただ構築するだけではなく、トラブルがあってはいけないため問題がないかのテストも行います。そしてそのテストが問題なければ、ネットワーク構築の作業は完了です。

問題なく構築できている事が前提ですので、この構築からテストまでが業務範囲になります。

基本的には構築前の設計から担当するケースが多いです。

ネットワーク保守・運用

ネットワークエンジニアは、構築するまでではなく、その後のアフターケアも立派な仕事の一つです。

何かしらの環境や仕様が変更になれば、それに合わせた設定の変更を行う運用業務やネットワークが正常に作動しているかを監視し、故障やトラブルがあればその復旧作業等もネットワークエンジニアが行います。

ネットワークの保守・運用の場合、ネットワークの設計や構築も一緒に任されるケースや保守・運用だけを対応するケースもあります。

ネットワークエンジニアに必要なスキル

ネットワークエンジニアの仕事は、設計や構築、保守・運用といった業務があるためそれらに関わる知識やスキルはもちろん必要ですが、その他に実際にはどのような知識が必要となるのか紹介していきます。

  • ネットワーク関連の基礎知識
  • ネットワーク機器の知識
  • コミュニケーション能力
  • サーバー系の知識
  • クラウド技術の知識
  • セキュリティに関する十分な知識

ネットワーク関連の基礎知識

もちろんネットワークエンジニアとして、必ずネットワークに関わる知識は必要です。

コンピュータやPCなどのデバイスに関する知識やインターネットやIPアドレスなどの知識は当然で、その他にも例えば下記についての知識や役割は最低限必要になってくるでしょう。

  • LAN
  • イーサネット
  • TCP/IP
  • WAN
  • VPN
  • ルーター
  • スイッチ
  • ルーティング
  • スイッチング
  • VLAN
  • Ipv6
  • プロトコル

など幅広い知識が最低限必要になってきます。

またこれらは、CCNAやCCNPといった資格を取得することでそのスキルを証明できるでしょう。

ネットワーク機器の知識

ネットワークエンジニアにとって、ネットワーク関連の機器についての知識や技術も必要です。

特に多くの企業に使用されているシスコシステムズ社製品のルーターやスイッチなどの知識があると尚良いでしょう。

その際には、シスコシステムズ社が提供するCCNAやCCNPといった認定資格を取得しておけば、それらのスキルを証明することが出来ます。

コミュニケーション能力

ネットワークエンジニアは、社内の他職種との連携はもちろん、クライアントの要望のヒアリングや説明などの対人での業務も発生します。

そのためコミュニケーション能力も必要なスキルになってきます。

サーバー系の知識

サーバーに関する知識は、ネットワークエンジニアであっても持っておくと良いでしょう。

サーバーには、WebサーバーやDNSサーバー、メールサーバーなど様々な種類があります。これらを必要とするケースもありますので、知識としてあると良いです。

クラウド技術の知識

近年では、ネットワークのクラウド化が進んでいます。そのためクラウドに関する知識は、今後より重要になってくるでしょう。

またこのクラウド化により、ネットワークの保守・運用といった業務は減っていく可能性があります。

ネットワークエンジニアの仕事の幅にも影響しているものですので、今後のニーズ変化に対応するためにもクラウドの知識は学んでいきましょう。

セキュリティに関する十分な知識

セキュリティに関する知識は、ネットワークエンジニアには欠かせませんが、特に最近ではセキュリティに関する大きなトラブルが発生しています。

またクラウド化はもちろん、テレワークの普及などにより、ネットワークセキュリティの重要性は年々高まっています。

今ではゼロトラストと言われる、ネットワークのセキュリティモデルに注目が集まっていますが、このようなセキュリティのトレンドとなる知識等は、重要性を増してきますので、基本的なセキュリティ知識だけではなく、深い知識が必要になってきます。

ネットワークエンジニアにおすすめの資格

ネットワークエンジニアになるには資格はもちろん必要ではありませんが、自身の技術を証明するには資格を取得するのが良いでしょう。

また業務経験の少ないネットワークエンジニアにとっては、資格があればより転職や案件獲得に有利になります。ネットワークエンジニアにおすすめの資格は、様々あり大きく2つに分かれます。

  • 国家資格
  • 民間資格

ネットワークエンジニアにおすすめの国家資格

ネットワークエンジニアにおすすめの国家資格はこの2つです。

  • ネットワークスペシャリスト試験
  • 情報処理安全確保支援士試験

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、ITパスポートの試験などを提供する独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)が提供しているネットワークエンジニア向けの試験です。

この試験に合格することで、ネットワークエンジニアの仕事であるネットワークの設計や構築、保守・運用といった業務が出来ることを証明するのはもちろん、ネットワーク管理者としての能力を証明することが出来ます。

この試験は、階級は特にありませんが、4試験に分かれています。

  • 午前Ⅰ:選択式
  • 午前Ⅱ:選択式
  • 午後Ⅰ:記述式
  • 午後Ⅱ:記述式

それぞれ100点満点の配点になっており、全ての試験で60点以上を取らなければ合格にはなりません。

実績では、令和元年度秋期に実施された試験では、18,345名の応募者に対して、合格率は14.4%となっており、直近数年間の合格率を見ても13~15%を推移しています。

難易度としては非常に高いですが、それだけスキルを証明できる試験です。毎年秋(10月)に実施される試験で、受験料金は、5,700円(税込)となっています。

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験も独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)が提供している試験で、情報セキュリティスペシャリスト試験ともいわれます。

この試験に合格することで、国家資格である『情報処理安全確保支援士』の資格を取得することが出来ます。

どちらかというとセキュリティエンジニア向けの資格試験ではありますが、サイバー攻撃などセキュリティに関する点は世間的にも敏感になっていますので、ネットワークエンジニアとしても持っておくことで評価されるでしょう。

この試験も、階級は特にありませんが、ネットワークスペシャリスト試験と同じく、4試験に分かれています。

  • 午前Ⅰ:選択式
  • 午前Ⅱ:選択式
  • 午後Ⅰ:記述式
  • 午後Ⅱ:記述式

それぞれ100点満点の配点になっており、全ての試験で60点以上を取ることで合格となります。

こちらの試験は、毎年、春期(4月)と秋期(10月)の2回実施されており、平成31年度春期と令和元年度秋期の合算の事績として、43,412名の応募者に対して合格率は19.1%となっています。

こちらも非常に難易度の高い資格試験ではありますが、高いレベルを証明することが出来ます。受験料は、5,700円(税抜)となっています。

ネットワークエンジニアにおすすめの民間資格

ネットワークエンジニアの民間資格(ベンダー資格)としておすすめなのはこの2つです。

  • シスコ技術者認定試験(CCNA、CCNP、CCIEなど)
  • Linux技術者認定試験(LinuC、LPIC)

シスコ技術者認定試験(CCNA、CCNP、CCIEなど)

シスコ技術者認定試験は、シスコシステムズ社が提供する民間資格で、国際的にも通用する非常に人気な資格試験です。

シスコシステムズ社が提供するネットワーク製品はもちろん、ネットワーク記述に関わる知識も必要なる試験で、ネットワークエンジニアとして十分スキルを証明できます。

この試験は、大きく5つの階級に分かれています。

  • エントリー
  • アソシエイト(CCNAなど)
  • プロフェッショナル(CCNPなど)
  • エキスパート(CCIEなど)
  • アーキテクト(CCAr)

この中でも特に、アソシエイトの『CCNA』やプロフェッショナルの『CCNP』は非常に人気のある資格試験です。

ネットワークエンジニアとしての実務経験が浅い方は、CCNAをまず目指してみるのが良いでしょう。

CCNAの上位にあたるCCNPは条件として、CCNAを取得している必要があるので、ある程度実務経験を積んでからでも良いでしょう。

それ以上の資格になるとかなり難易度も上がってきますので、よりネットワークエンジニアとして経験を積み、自身のスキルを証明したい方はチャレンジしてみてください。

まず初心者としてCCNAを目指してみてください。

シスコシステムズ社の製品は、多くの企業で使用されているので、転職や案件獲得をするのに持っておいて損はありません。

Linux技術者認定試験(LinuC、LPIC)

Linux技術者認定試験は、その名の通りLinux技術者向けの資格試験です。

LinuxをOSとしているサーバーやIT機器は多くあるので、この資格も非常に需要の高いものとなっています。

この試験は、数年前に日本市場向けに新しくできた『LinuC』という資格試験と世界標準の『LIPC』という試験があります。

それぞれ大きく3階級に分かれており、それぞれの階級で複数の試験が実施されています。

どちらもLinux技術者向けの資格試験で大きく概要は変わらないので、自身に合った形でチャレンジしてみてください。

最後に

ネットワークエンジニアは、インフラ部分であるネットワークのシステムを支える非常に重要な職種です。

近年ではクラウドの普及もあり、これまでのネットワークエンジニアとしての仕事も変わってくる部分は出てくるでしょう。

よりスキルのあるネットワークエンジニアとして活躍するためにもクラウド技術と適切に付き合っていく必要があります。またそれがネットワークエンジニアとして自身の価値を高める結果にも繋がってくると思います。

ぜひ参考にして、価値のあるネットワークエンジニアを目指してください。