PHP案件の単価相場とこれまでの単価の動向

SKILL プログラミング言語

今回はPHPを習得すればどれくらい稼げるのか?PHPのお金事情を中心に解説していきます。

  • PHPの単価相場は?
  • PHPの平均単価や中央値は?
  • PHPの単価相場の動向は?
  • PHPとは何か?
  • PHPのメリットやデメリットは?
  • PHPエンジニアのおすすめの資格は?

などの疑問に応えられるようデータを交えて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

PHP案件の単価相場

それではPHPを習得できればどれくらい稼げるのか?まずはPHP案件の単価相場を紹介していきます。

PHP案件の単価相場は60万円台で、次いで70万円台の案件が多くなっています。広く見れば60~70万円台がPHPの単価相場ともとれます。

80万円台以上の高単価な案件の部分で見ると、全体的に割合としては少ないようですが、数自体は豊富にある状況です。

ちなみにW3Techs(ワールドワイドウェブ技術調査)によると、2017年時点でPHPのシェア率は83.1%にも昇っており、多くの企業が開発においてPHPを使用していることが分かります。

PHPの案件は日本でも非常に多く、PHPエンジニアとして活躍できる場に困ることは少ないでしょう。

PHPとJavaの単価相場の比較

サーバーサイド開発で使用される言語として有名なものにJavaがあります。

そのJavaのWeb開発案件と単価相場の比較をしてみると、どちらも60万円台が相場にはなっていますが、70万円台という部分を見るとPHPの方がJavaより数は少ないものの割合は高い傾向にあるようです。

もちろんJavaはサーバーサイド開発以外にも活躍できる場が多くあるため完璧な比較ができる訳ではないですが、単純に単価相場グラフを比較してみると、サーバーサイド開発言語としてはJavaよりPHPの方が稼げる可能性は高いのではないかと思います。

PHP案件の平均単価と中央値

PHP案件の『平均単価』『平均Min単価』『平均Max単価』『中央値』は紹介します。

PHP案件の平均単価は64万円で、PHP案件の中央値は65万円となっています。

PHP案件の半数以上は、65万円以上であることが分かります。

またPHP案件のミニマム単価の平均は57万円で、PHP案件のマックス単価の平均は67万円となっています。

先ほどのPHPの単価相場では70万円が多いように見えましたが、平均や中央値で数値を出すと60万円台になっています。

つまりPHPは、60万円台が単価相場と見て良いでしょう。

PHPエンジニアが単価を上げるためには?

PHPエンジニアが単価を上げるための方法は2つです。

  • PHP以外の言語やスキルの習得
  • PHPフレームワークの習得

PHP以外の言語やスキルの習得

PHPエンジニアはサーバーサイド開発がメインになりますので、同様にWebサービスを構築する他の言語やスキルを習得することをおすすめします。

例えば開発ではデータベースの処理を行うこともありますので、データベース管理システムであるMySQLの習得がおすすめです。

MySQLはデータベース管理システムの中でもかなり認知度が高いのでMySQL自体を習得しておくことにメリットがありますし、WordpressはPHPとMySQLが使用されており、PHPとの関連性も高いです。

またフロントエンド開発であればJavaScriptやHTMLがおすすめです。

PHPとJavaScriptはどちらも動的なWebサービスを開発するためには、必要不可欠な言語ですが、それぞれサーバー側とフロント側というようにメインで使用される環境が異なります。

その為それぞれの役割や処理のタイミングなどを理解しておかないと誤った表示や動作の原因になりかねません。

PHPとHTMLの関係性も高いので、フロントエンドの開発であればJavaScriptとHTMLの習得がおすすめです。

PHPフレームワークの習得

PHPエンジニアに関わらず言えることではありますが、フレームワークの習得は重要です。その為PHPエンジニアとして、PHPフレームワークを習得することは自身の価値を高めることが出来ます。

PHPフレームワークの代表的なものはこちらです。

  • Laravel
  • CakePHP
  • Symfony
  • ZendFramework

単価を上げるためにもぜひ習得してみてください。

もちろん、PHPのシェア率はかなり高く、サーバサイド開発だけでも需要はありますが、その他の言語やスキルを合わせて身に着けておくことで、さらに価値は高まるでしょう。

PHP案件の単価相場の推移

まず各年のPHPの単価相場を見ると

  • 2015年:70万円台
  • 2016年~2019年:60万円台

となっています。

単価相場だけを見ると、70万円台から60万円台に下がっているためPHPの将来性はあまり高くないのではないのか?とデータでは見ることが出来ます。

次に、それぞれの単価相場を抜いた『50万円台以下』と『80万円台以上』の動きを見ていくと

  • 50万円台以下:2016年から2019年にかけて減少
  • 80万円台以上:2017年から2019年にかけて増加傾向

であることが分かります。

また2015年と2019年を比較すると

  • 単価相場:2015年の方が高い
  • 50万円台以下:2019年の方が少ない
  • 80万円台以上:2019年の方が多い

となっています。

つまり単価相場では下がってはいるが、全体的に見ると高単価な案件が増加傾向にあり、2019年は一番高単価な案件の割合が高いのでPHPの将来性が低いわけではないことが分かってきます。

むしろこれらの傾向から見ると、今後PHPの高単価な案件の割合は増加し、単価の面だけを見ると将来性は高いのではないかと予測することが出来ます。

現在と今後の需要から見るPHPの将来性

PHP単体でPHPの年推移データを見る限り、将来性は高そうです。

しかし、プログラミング言語は次々に新しいものや新Ver.が出てきており、需要の移り変わりは激しい世界です。

PHPはサーバーサイド開発で使用される言語ですが、その他サーバーサイド開発言語として使用される代表的なものには、JavaやRuby、Python、Goなどがあります。

これのら言語の動き次第ではPHPの将来性に大きな影響が及ぶ可能性はあると思います。

現在のPHPの需要

Q-Successより発表されたサーバサイド開発言語のシェア率で見るとPHPが圧倒的で、全体の約80%を占めています。

2位は、ASP.NETで約10%であるためこの差が埋まることは当面ないと言っても過言ではありません。

またPHPが使用されているWordpressの需要もかなり高いため、PHPの現在の需要はかなり高いと言っても過言ではないでしょう。

他言語との比較(Java・Ruby・Python・Go)

ただ他サーバーサイド開発言語とのトレンドで比較した際、PHPは下がっています。


これまではJavaに次いでPHPでしたが、今ではPython>Java>PHPと3番目になっています。

Pythonと言えばAI開発に使用される言語として有名であるため、トレンド比較で見るとこの結果は仕方が無いかもしれませんが、サーバーサイド開発でPythonが使用されるケースが増えてくる可能性は大いに秘めていることは確かではあると思います。

またトレンドでみれば一番下に位置しているGoですが、このGoはGoogleによって開発されたプログラミング言語です。

chromeやAndroidなどGoogleは、IT領域において欠かせない存在で、GoogleがGoogle製品に関わる環境でのサーバーサイド開発はGoを推奨するなどの発表がされればGoの勢いは伸びてくるでしょう。

実際、これまでJavaでの開発がメインであったAndroidアプリ開発ですが、GoogleがKotlinを推奨言語としたことでKotlinの需要はかなり高まってきています。

Goのバックグラウンドを見る限りでは、かなり将来性が高いのではないかと予測することが出来ます。

PHPの需要予測と将来性

まず現時点でPHPは圧倒的なシェア率を誇っているため、これが逆転されることは当面無いでしょう。そういった点を見ると当面は需要は高く、将来性も十分と言っても良いかもしれません。しかし遠い将来、シェア率が下がる可能性も大いにあります。

もちろん言語にはそれぞれの特徴があるため、全ての環境でPHPにとって代わる可能性はかなり低いですが、例えばAIに関わるサービスのサーバーサイドはPythonで開発、Google製品に関わるサービスのサーバーサイドはGoで開発など、部分的にPHPのシェアが取られていくことになるかもしれません。

実際Google製品ではないですが、PHPからGoへシフトしているサービスもあるようです。

PHPとは

PHPのお金事情について解説してきましたが、そもそもPHPとは何なのか?解説していきます。

PHPは、1995年に登場したサーバーサイド開発をメインに使用されるプログラミング言語です。またホームページやブログなどによく使われるCMSの代表であるWordPressにもこのPHPが使用されています。

サーバーサイド開発に使用されるプログラミング言語のシェア率では、約80%がPHPとなっており、その領域においてはかなり需要の高い言語です。

PHPが使用されている有名なアプリケーションは、先ほども出てきたWordpressがそれにあたります。またWebサイトには必要不可欠である問い合わせフォームなどといった、動的なWebページの開発にはPHPが使用されます。

PHPフレームワーク代表的なものを上げると

  • Laravel
  • CakePHP
  • Symfony
  • ZendFramework

などがあり、その中でもLaravelがPHPエンジニアにとっては人気が高いと言われております。

開発にフレームワークは不可欠ですので、PHPを習得する際は、このLaravel習得も視野に入れておきましょう。

ただサーバーサイド開発ではPHPが最も使用されてはいますが、その他にも多くの人が知っている『Java』や日本人が開発したことで有名な『Ruby』、トレンドのプログラミング言語である『Python』、Googleが開発した『Go言語』などPHP以外にも人気の高い言語が使用されています。

PHPのシェア率が高いとはいえ、今後開発環境によってその他のサーバーサイド開発言語が使用されるケースも増えてくると思いますので、PHPを学習する上でメリットなどをきっちり把握しておく必要があるでしょう。

PHPのメリット

まずPHPのメリットを紹介します。

  • 学習難易度が低い
  • 情報が豊富
  • 案件が豊富

学習難易度が低い

PHPはプログラミング言語の中でも比較的難易度の低い言語です。

PHPはスクリプト言語の分類であることから、コードを書いて実行し、その結果をすぐに得ることが出来ます。それにより容易にトライアンドエラーをすることが出来るため学習しやすい特徴があります。

HTMLやCSSというPHPと関わりの深い言語の知識もあれば、なお学習難易度は下がるでしょう。

情報が豊富

学習難易度が低いという理由にも含まれますが、PHPに関する情報は書籍だけでなくネット上など豊富にあります。

それはPHP自体のシェア率が高いことやPHPエンジニアの人口が多いため情報が多く揃っています。PHP初心者であっても十分な情報を得られる環境が揃っています。

案件が豊富

折角勉強したもののそれを実践で開発できなければより深い学習は難しいですが、PHPはサーバーサイド開発でのシェア率が圧倒的に高いのでその分案件も豊富です。

また業界に関わらずコロナ禍で、もう少し自社のホームページやサイトをリッチにしたいというニーズは高まっています。

長期的な案件でなくとも、PHPエンジニアであれば活躍できる環境が豊富にあります。

PHPのデメリット

続いてPHPのデメリットを紹介します。

  • 記述の自由度が高い
  • セキュリティ面に不安

記述の自由度が高い

一見自由度が高いとなるとメリットにも見えますが、自由度が高いうえにエラーの原因になったり管理の工数がかかるといったことが発生してしまいます。

このように記述が違っても動作してしまうという自由度の高さは必ずしも良いとは限りません。

これらを防ぐためにもPHPのフレームワークの学習は欠かせないでしょう。

セキュリティ面に不安

PHPは他プログラミング言語に比べセキュリティ面に弱いです。実際そのようなセキュリティ面の弱さについての報告が挙げられています。

もちろんPHP自体もアップデータされているので、改善されている部分もありますが、それでも印象的には他プログラミング言語より弱いです。

PHPエンジニアにおすすめの資格

PHPエンジニアにおすすめの資格はこちらです

  • PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験

PHPエンジニアのおすすめの資格と言えば、間違いなくPHP技術者認定試験でしょう。

PHP技術者認定試験は、直接的にPHPのスキルを証明する唯一の資格です。

PHPエンジニア人口はかなり多いですが、その中には初心者レベルから上級者レベルの人まで幅広く存在します。自身のPHPスキルを証明するための一つの指標になるでしょう。

PHP技術者認定試験の階級は3つあります。

  • 初級:PHP5技術者認定初級試験/PHP7技術者認定初級試験
  • 上級:PHP5技術者認定上級・準上級試験
  • ウィザード:PHP5技術者認定ウィザード

初級は、基礎レベルを問う試験になっており、上級では、PHPの言語仕様や実際のプログラミング知識を問う試験となっています。どちらも受験資格は特に必要はありませんので、PHP初学者であれば初級から受験し、ある程度PHPスキルがあるのであれば上級から受験していくのが良いかもしれません。

この資格の最上級に位置するウィザードになると、通常の試験とは異なり論文のような形式の試験になっています。また受験資格は、上級の合格はもちろん、その上級試験で90%以上で合格しなければなりません。

そのためかなりハードルは高く、そもそも受験者自体いない年もありいたとしてもほんの数名です。さらには合格者がいない年もあるようです。

PHPのスキルを証明するにもウィザードまで取得するには、かなりの労力が発生することが容易に想像できますので、まずは上級まで取得しておくのが良いでしょう。

受験料は、初級が12,000円(税抜)で、上級が15,000円(税抜)となっています。


最後に

PHPはサーバーサイド開発において非常に需要の高い言語です。

またPHPは簡単なホームページ作成をすることも出来るため、長期の案件だけでなく単発の案件を獲得することも十分に可能でしょう。

現在は新型コロナウイルスの影響もあり、飲食店などでもホームページをECサイトのような仕組みにし、来店しなくとも自社商品を味わってもらえるような環境に変えている傾向にあります。

もちろんフロントエンド側の知識も必要にはなりますが、PHPエンジニアであればそういったニーズにより対応できるポジションです。

また自身でブログの立ち上げをするなど様々な場面で役立つのがPHPです。

様々な環境やニーズに対応し、より価値のあるPHPエンジニアを目指してみて下さい。

年推移のデータを見ても、年々高単価の案件の割合が増えているため、単価相場的に見ると将来性は高いのではないかということが分かりました。

またシェア率で見ると2位以降との差もかなり大きいためその点で見ても当面将来性は十分でしょう。

もちろん需要としても当面はかなり高い状態でしょう。ただトレンドの順位変動や新しい言語などの影響があるように、徐々によりサービスの特徴に合わせた言語の選択がされてくる環境になってくるでしょう。