4つのRDBMSを比較!最も稼げるRDBMSは?MySQL/SQLserver/PostgreSQL/SQLite
DBとして多くの企業が採用しているRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)。
その中でも『SQL』の名前が入っているRDBMSがいくつかあります。
今回はそんな『SQL』がつく名前の似たRDBMSの中から『MySQL』『SQLserver』『PostgreSQL』『SQLite』の4つのRDBMSの単価相場と単価相場の動向を比較していきます。
どのRDBMSが一番稼げるのか?そして将来性も高いのか?データを交えながら解説していきます。
RDBMSについて詳しく知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
【RDBMSとは】特徴や種類を初心者向けに分かりやすく解説したRDBMS入門書 | freelance-attack
DBの種類として最も一般的であるRDB。そしてそれを管理する『RDBMS』。今回はそのRDBMSとは何か?特徴やRDBMSの種類など解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
MySQL
まずは、多くのRDBMSの中でも人気トップクラスであり、SQLの名前が付くRDBMSである『MySQL』の単価相場や単価相場の動向を紹介します。
MySQL案件の単価相場
MySQLはどれくらい稼げるのか?MySQL案件の単価相場を紹介します。

MySQL案件の単価相場は60万円台となっています。
続いて70万円台の案件が多くなっており、60万円台と70万円台の差は殆どないようですので、広く見ると60~70万円台がMySQL案件の単価相場と見ても良いでしょう。
単価相場の前後の単価である50万円台や80万円台の案件は一定数あるようですが、90万円台以上の案件となると割合的にみてかなり低くなってきていますので、高い単価をMySQLで目指すのはやや難しいかもしれません。
MySQL案件の単価相場の動向
続いてMySQL案件の単価相場の動向を元に将来性を見ていきます。

MySQL案件の単価相場を年代ごとに見てみると、2015年は70万円台が単価相場になっていたものの、2016年以降の単価相場は60万円台に下がってしまっている状況にあるようです。
つまり各年の単価相場だけの推移を見ると、昔より下がっている結果になっています。
ただ、80万円台以上の案件という点で見ると比較的増加傾向にあり、2019年は80万円台以上の高単価の案件の割合がどの年代よりも高くなっています。
さらには、50万円台以下の低単価の案件は年々減少傾向にあるようです。
その為、単価相場自体は下がっている事実はあるものの、そこからMySQL案件は年々稼ぎやすい案件になっている傾向にあるのかもしれません。
MySQLとは
MySQLとは、1995年に開発されたオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。
2010年にオラクル社によって買収されていますので、現在はオラクル社の所有するRDBMSとなっています。
MySQLは、代表的なCMSであるWordPressやFacebookやGoogleなどのDBとして使用されるなど非常に人気があり、数あるRDBMSの中でもトップクラスの人気とシェアを誇っています。
オープンソースということで低コストで導入することができ、高い性能や信頼性があることがMySQLの人気の高さを生んでいます。
データベースエンジニアを目指すのであれば必須のスキルと言っても過言ではありません。
MySQLについてもっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
MySQL案件の単価相場とこれまでの単価相場の動向は?MySQLをわかりやすく解説 | freelance-attack
RDBMSとして広く使用されている『MySQL』。今回はこのMySQLはどれくらい稼げるのか?MySQL案件の単価相場や平均単価、これまでの単価相場の動向を解説していきます。MySQLとは何か?MySQLの特徴やメリット、MySQLエンジニアにおすすめの資格も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
SQLserver
続いて、SQLの名前が付くRDBMSとして紹介するのは『SQLserver』です。
それではSQLserverの単価相場や単価相場の動向を紹介します。
SQLserver案件の単価相場
SQLserver案件はどれくらい稼げるのか?SQLserver案件の単価相場を紹介します。

SQLserver案件の単価相場は60万円台となっています。
次いで50万円台の案件が多くなっており、少し差はあるものの50~60万円台がボリュームゾーンになっていますので、広く見ると50~60万円台がSQLserver案件の単価相場と見ても良いでしょう。
40万円台や70万円台の案件は、単価相場の案件と比較するとかなり数は少なくなっており、80万円台以上の案件を見るとさらに数は減ってきているようです。
SQLserver案件で高単価を目指すのは難しいかもしれません。
SQLserver案件の単価相場の動向
続いてSQLserver案件の単価相場の動向を元に将来性を見ていきましょう。

SQLserver案件の単価相場を各年代ごとに見ると、2015年から2018年までは60万円台がSQLserver案件の単価相場になっていましたが、2019年には50万円台へと単価相場が下がっている状況です。
ただ、2019年は70万円台や80万円台の単価の案件の割合は他年代よりも増加傾向にあり、40万円台以下の案件の割合は低い傾向にあります。
その為、単価相場自体は下がっている傾向にあるようですが、稼げる単価の案件は増加しているという結果になっています。
SQLserverとは
SQLserverとは、マイクロソフト社が開発したリレーショナルデータベース管理システムで、正式名所は『Microsoft SQLserver』と言います。
マイクロソフト社が開発したRDBMSということもあり、Windows関連の製品との相性は抜群で、企業ではWindowsOSのシェアが非常に高いので、SQLserverの需要も多くあります。
SQLserverには『SQL Server Management Studio』というデータベースを管理するツールがあり、マウスのみでデータベースの操作ができるなど、ほぼ全ての操作をこの『SQL Server Management Studio』でできる優秀なツールとなっています。
SQLserverを習得するには、このツールの習得も必須といえるでしょう。
WindowsOSのシェアが高いということもあり、SQLserverは人気が高いRDBMSとなっていますので、データベースエンジニアにはおすすめのRDBMSと言えるでしょう。
PostgreSQL
続いて、SQLの名前が付くRDBMSとして紹介するのは『PostgreSQL』です。
それでは、PostgreSQL案件の単価相場や単価相場の動向を紹介していきます。
PostgreSQL案件の単価相場
PostgreSQL案件はどれくらい稼げるのか?PostgreSQL案件の単価相場を紹介します。

PostgreSQL案件の単価相場は60万円となっています。
次いで50万円台や70万円台の案件が多くなっていますが、60万円台とは少し差があるようですので、広く見たとしても60万円台がPostgreSQL案件の単価相場でしょう。
80万円台以上の高単価の案件を見るとかなり減ってくるようですので、PostgreSQL案件で高単価を目指すのは難しいかもしれません。
PostgreSQL案件の単価相場の動向
続いてPostgreSQL案件の単価相場の動向を元に将来性を見てみましょう。

PostgreSQL案件の単価相場はどの年代で見ても60万円台が相場であるようです。
2016年から見ると年々70万円台の案件が増加傾向になっており、2019年を見ると70万円台の案件の割合がどの年代よりも一番多くなっています。
しかし、80万円台以上のより高単価な案件は増加傾向にはなくどの年代も大きな差はありません。(100万円台はイレギュラーな数値であるように思えます)
また、単価相場より下の単価は年々減少傾向にあったものの2019年には50万円台の案件の割合がかなり多くなってしまっています。
つまり、PostgreSQL案件は少し稼ぎやすい環境へシフトしているようですが、若干低単価の案件も増えてしまっている状況でもあります。
PostgreSQLとは
PostgreSQLとは、1997年にリリースされたオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。
ちなみにPostgreSQLの前進として『Postgres』というものがありました。
PostgreSQLはカタカナ表記すると『ポストグレスキューエル』といい、それを省略しよく『ポスグレ』と言われることが多いので、「ポスグレ」と言われるとPostgreSQLであるという認識を持つようにしましょう。
PostgreSQLは、オープンソースのRDBMSであるので、導入コストを抑えることができます。さらにオープンソースであるにもかかわらず、商用のRDBMSと比べても遜色のないほどの機能を備えています。
同じオープンソースのRDBMSで、人気の高いMySQLと比較してもPostgreSQLの方が優れている部分があるなど優秀なRDBMSとなっています。
そのため安定性や安心性という面でも非常に優れています。
PostgreSQLも数多くのRDBMSの中でも人気の高いRDBMSですので、ぜひチェックしておきましょう。
SQLite
最後に、SQLの名前が付くRDBMSとして紹介するのは『SQLite』です。
それではSQLite案件の単価相場や単価相場の動向を紹介していきます。
SQLite案件の単価相場
SQLite案件はどれくらい稼げるのか?SQLite案件の単価相場を紹介します。

SQLite案件の単価相場は60万円台となっています。
次いで50万円台や40万円台、70万円台の案件が多くなっていますが、60万円台とは差があるため、広く見ても60万円台がSQLite案件の単価相場と見て良いでしょう。
SQLiteは70万円台の案件も一定数あるようですが、40万円台の案件も比較的多い傾向にあり、他RDBMSよりも低単価な案件の割合が高い傾向にあるようです。
また、80万円台以上の高単価な案件は少ないようですので、その辺りは他RDBMSと同じ傾向にあります。
ただ、案件数を見ると他と比べて圧倒的に少ないので、ニーズは低いのでしょう。
SQLite案件は60万円台が単価相場とはなっていますが、高単価な案件を獲得することは難しく、需要としても低いようです。
SQLite案件の単価相場の動向
続いてSQLite案件の単価相場の動向を元に将来性をを見てみましょう。

SQLite案件の単価相場を年代ごとにグラフにすると、需要の少なさもあり少しバラツキのあるグラフにはなっていますが、全体的に見てどの年代も60万円台が単価相場と見ても良いでしょう。
ただ全体的な動きを見てみると2015年を中心に高単価な案件の割合が減少し低単価な案件が増加傾向にありましたが、2018年より反対に高単価な案件の割合が増加し低単価な案件が減少している傾向にあるようです。
この結果を見ると昔に比べてSQLite案件の需要は高まっていきそうな印象は持てます。
実際にSQLiteは、Androidの標準DBとして搭載されていたり、2017年12月には人気プログラミング言語の『Python』の代表的なWebフレームワークである『Django』のDBとしても採用されリリースされていますので、用途を見ると需要は伸びていきそうな気がします。
現状、SQLite案件の需要は低く高単価を目指せるわけではありませんが、将来性はもしかしたらあるのかもしれません。
SQLiteとは
SQLiteとは、2000年に開発された『著作権フリー』のリレーショナルデータベース管理システムです。
著作権フリーということもあり、基本誰でも無料で自由にあるかうことが出来ます。
SQLiteはこれまで紹介したRDBMSの特徴とは少し違い、ソフトウェアに組み込むことを想定され開発されたRDBMSであるため、非常に軽量でコンパクトという特徴があります。
またAndroidやAdobe AIRに標準搭載されており、PHPやPythonといったプログラミング言語にも対応しています。
軽量という利点を活かし高速で動作するなどといった特徴があり、基本的な機能としても問題がない非常に優秀なRDBMSです。
ただ、大規模なデータを扱う場合には不向きで、他のRDBMSの方が良いでしょう。
SQLiteは特化している特徴を持つRDBMSということもあり、決して需要が高い訳ではないですが、限られた分野では優秀なRDBMSと言えるでしょう。
MySQLとSQLserverとPostgreSQLとSQLiteの比較
これまでSQLの名前が付くRDBMSとして『MySQL』『SQLserver』『PostgreSQL』『SQLite』の4つの単価相場や単価相場の動向を紹介してきましたが、実際にそれらを比較していきます。
- 単価相場
- 将来性
- シェア・人気
これら3つの視点で比較していきます。
単価相場の比較
4つのRDBMSの内どれが一番稼ぎやすいのか?
『MySQL』『SQLserver』『PostgreSQL』『SQLite』の単価相場を比較します。
単価相場 | 広く見た単価相場 | |
MySQL | 60万円台 | 60~70万円台 |
SQLserver | 60万円台 | 50~60万円台 |
PostgreSQL | 60万円台 | 60万円台 |
SQLite | 60万円台 | 60万円台 |
どのRDBMSも単価相場は60万円台となっています。
ただ単価ごとの案件数の差を考慮しそれぞれのRDBMSの単価相場を広く見た時の金額には少し差があるようです。
それを元に一番稼げそうなRDBMSはどれかを判断するとこの4つの中でMySQLが一番稼げるRDBMSであるようです。
逆にこの表を見る限りでは、PostgreSQLが一番稼ぎにくいRDBMSとなってしまっております。
あくまで単価相場を元に判断した数値ではありますので、違う部分もあるでしょうが、このような結果となっています。
将来性の比較
続いて4つのRDBMSの単価相場の動向のデータをもとに『MySQL』『SQLserver』『PostgreSQL』『SQLite』の将来性を比較します。
下記の表は、それぞれのRDBMSの各年代のピーク時に対しての『単価相場の金額の増減』と全体的な『単価相場以上の金額の増減の推移』を表しています。
単価相場 | 単価相場以上の単価 | |
MySQL | 減少 | 増加 |
SQLserver | 減少 | 増加 |
PostgreSQL | 変化なし | 微増 |
SQLite | 変化なし | 微増 |
このグラフを見る限り、MySQLとSQLserver、PostgreSQLとSQLiteの2つに分類することができます。
MySQLとSQLserverは、単価相場はピーク時より下がっている傾向にあるようですが、単価相場以上の単価の案件は比較的増加傾向にあります。
PostgreSQLとSQLiteは、どの年代も単価相場は同じ金額で変化はありませんが、単価相場以上の単価の案件は少しだけ増加しているという状況にあります。
この結果だけではどのRDBMSの将来性が高いかという判断は難しいですが、より稼げる環境になりつつあるという点を将来性が高いという判断材料にするのであれば、MySQLとSQLserverの将来性が高いということにはなるでしょう。
もちろんこれらは年々改良されており、進化の激しいものですので、すぐに状況は変わる可能性はあります。常にチェックしておくことは必要でしょう。
シェア・人気の比較
続いて『MySQL』『SQLserver』『PostgreSQL』『SQLite』のシェア・人気を比較します。
4つの内の順位 | RDBMS全体での順位 | |
MySQL | 1位 | 2位 |
SQLserver | 2位 | 3位 |
PostgreSQL | 3位 | 4位 |
SQLite | 4位 | 9位 |
この4つのRDBMSの内、最もシェア・人気の高いものはMySQLです。
ただRDBMS全体の順位で見ると、その他のRDBMSも全てトップ10に入っているので、どのRDBMSもシェア・人気が高いことが分かります。とはいえ、ある程度差はありますので、順位が逆転することはすぐにはないでしょう。
ちなみに、この表を作成するのに参考にしたサイトを見ると、紹介した4つのRDBMSの中で下に位置する2つのPostgreSQLとSQLiteは、徐々にスコアを伸ばしていますので注目度が高まっているのでしょう。
SQLという名前のつく4つのRDBMSの中では、MySQLのシェア・人気が最も高いですが、全体的に見ればどのRDBMSも非常にシェア・人気の高いRDBMSであるようです。
最後に
RDBMSの中でもSQLという名の付く4つのRDBMSの単価相場や単価相場の動向を紹介し、比較してきましたがいかがでしたでしょうか?
現時点でこの4つの中では、MySQLが比較的単価相場も高く人気もあり将来性のあるRDBMSであるようです。
もちろんそれぞれ人気も高く、RDBMSによって違った特徴がありますので、あくまでデータベースエンジニアを目指すうえで、どのRDBMSが稼げそうかという点で参考にしてみてください。
RDBMSは、その他にも『Oracle DB』や『IBM DB2』など人気なものがあります。
下記の記事で紹介していきますので、ぜひこちらも参考にしてください。
5つのRDBMSを比較!最も稼げるRDBMSは?DB2/Oracle/Access/MariaDB/Aurora | freelance-attack
RDBMSの中で大手IT関連企業が提供している比較的有名なIBM DB2、Oracle DB、Microsoft Access、MariaDB、Amazon Auroraの単価相場と単価相場の動向を紹介し、比較していきます!どのRDBMSが一番稼げ、人気があるのか?を解説していきますので是非参考にしてみてください。