将来性の高いサーバーOSは?案件単価相場と将来性を徹底比較!
WindowsOSやMacOSのクライアントOS(デスクトップOS)とは違い、サーバー側にもサーバーOSというものがあります。
サーバーOSは大きく分けて「Windows系サーバーOS」と「Linux・UNIX系サーバーOS」の2つに分かれます。
その中でWindows系サーバーOSの「WindowsServer」とLinux・UNIX系のサーバーOSの代表である「Linux」「CentOS」の将来性を比較します。
それぞれの案件単価相場と平均単価、案件単価の年推移のデータを元に徹底比較していきます。
目次
WindowsServerの案件単価相場
まずWindows系サーバーOSのWindowsServerの案件単価相場はこちらです。

60万円台が相場になっており、次いで50万円台となっていますが、60万円だと50万円台との差は大きくあるようです。
案件数自体を見ると後に紹介するLinuxと比べ少ないですが、Windows系サーバーOSということもありある程度の需要はあるようです。
WindowsServerの平均単価
2019年のWindowsServer案件の「平均単価」「平均Min単価」「平均Max単価」「中央値」はこのようになっています。

平均単価は62万円で、平均Max単価も中央値も60万円台となっています。
案件単価相場のグラフに一致する単価であるため2019年になって需要が伸びている訳ではなさそうです。
データで見るWindowsServerの将来性
では実際にWindowsServerの案件単価の年推移を見てみましょう。

2015年は50万円台の割合が高くなっていましたが、翌年以降60万円台の割合が高くなっています。
また2016年以降さほどグラフに変化はない状況で、今後も似たグラフで推移していくのではないかと予測できます。
2018年頃より若干ですが80万円台以上の割合が増えているようです。
おそらくWindowsServer2008のサポート終了があったため、WindowsServer2016への移行案件があり少し需要が伸びたのかもしれません。
その影響が大きいと思うので、再び落ち着くのではないかと思います。
ただマイクロソフト社のサーバーOSであるため需要が下がることは想像しにくいでしょう。
今後も安定的な需要を継続するのではないでしょうか。
Linuxの案件単価相場
続いてLinuxの案件単価相場はこちらです。

WindowsServerの案件単価相場と同様60万円台が相場になっています。
次いで70万円台となっており、WindowsServerよりは若干高単価寄りな印象です。
また案件数に関しては圧倒的に多いです。
おそらくLinuxがオープンソースであるため低コストで利用できるという点が影響しているのでしょう。
Linuxの平均単価
2019年のLinux案件の「平均単価」「平均Min単価」「平均Max単価」「中央値」はこのようになっています。

平均単価は62万円で、平均Max単価と中央値は60万円台となっておりWindowsServerとほとんど一緒の状況のようです。
LinuxもWindowsServerと同様で2019年に需要が伸びている訳ではなさそうです。
データで見るLinuxの将来性
ではLinuxの案件単価の年推移を見てみましょう。

どの年代も60万円台の割合が高い状況です。
2015年と2019年では他年代と比べ70万円台以上の割合が高い状況です。
2015年にはWindowsServer2003とWindowsServer2003R2のサポート終了がありました。
そして2020年にはWindowsServer2008とWindowsServer2008R2のサポート終了がありました。
おそらくこのタイミングでLinuxへ移行した企業もあり、2015年と2019年の高単価案件の需要が少し伸びたのではないでしょうか。
実際このWindowsアップデートをネックに感じている企業も多いようです。
2020年にWindowsアップデートをしたものの次回のアップデートを考慮しLinuxへ移行する企業が今後も出てくる可能性は大いにあると思います。
これまでのWindowsアップデートのタイミングとLinuxの案件単価の年推移の関係を見る限りでは可能性は低いかもしれませんが、そうなればもう少し需要は伸びそうな気はします!
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CentOSの案件単価相場
最後にCentOSです。CentOSの案件単価相場はこちらです。

WindowsServerやLinux同様60万円台が案件単価の相場になっています。
次いで50万円台となっています。
ただ他のサーバーOSとは違い、80万円台以上の割合が高い印象にはあります。
CentOSの平均単価
2019年のCentOS案件の「平均単価」「平均Min単価」「平均Max単価」「中央値」はこのようになっています。

平均単価は65万円で、若干他サーバーOSより高くなっています。
ただ平均Max単価の差はほとんどありません。
他サーバーOSより若干稼げそうには見えますが、大きな差がある訳ではないです。
案件数に関しては、圧倒的に少ないので活躍のできる場は少ないでしょう。
データで見るCentOSの将来性
CentOSの案件単価の年推移はこちらです。

基本的にはどの年代も60万円台の割合が高くなっています。
ただ他サーバーOSに比べまだまだバラツキがあるグラフで正確な単価相場が定まっていない印象も持てます。
また2019年には60万円台と80万円台が同率になっており、高単価の案件が増加している傾向でもあります。
CentOSは他サーバーOSに比べ案件数が少なく、現時点で需要があるとは言えませんが
もしかすると将来性に期待できるサーバーOSなのかもしれません。
おすすめのサーバーOSは?
これまで比較してきましたが、結論どのサーバーOSがおすすめなのでしょうか?
正直単価では大きな差がなく優劣をつけるのは難しいです。
ただ案件数で見たときLinuxの案件が多いため活躍できる場も多いでしょう。
またLinuxの案件単価の年推移グラフを見ると、Windowsアップデートはどの企業でもネックになっているように思えます。
今後もWindowsアップデートはあるので、その度にLinuxの需要が出てくることが想定できます。
またLinuxはオープンソースであるため基本無料で利用できます。
そのため導入がしやすく実践的な学習という面でもLinuxの方が良いと言えるでしょう!
さらにAWSもLinux上で動いており、最近需要が高まっているDockerというソフトウェアがありますが、これもLinuxの仕組みの一つです。
このようにあらゆる面を見てもLinuxが良いと言えるでしょう!
サーバーOSを学ぶのであればLinuxがおすすめです!
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サーバーOSとは
普段使っているPCにWindowsOSやMacOSなどのOSが必要なように、サーバー側にもOSが必要です。
サーバーは常に多くのコンピューターからの接続要求に対応しサービスを提供したり、それらを遠隔で管理するための機能が求められます。そのような高いネットワーク性能と安定性を提供するためにサーバー用に設計されたのがサーバーOSです。
サーバーOSは大きく分けると「Windows系サーバーOS」と「Linux・UNIX系サーバーOS」の2種類に分けられます。
Windows系サーバーOSの代表的なOSが本記事で紹介したWindowsServerで、
Linux・UNIX系サーバーOSはLinuxが代表的です。
Windows系サーバーOSの特徴は、
マイクロソフト社が提供するサーバーOSであり、普段使用することの多いWindowsOS(クライアントOS)との相性が良く管理がしやすいです。
また普段からWindowsOSを使用する方も多いので、初心者でも比較的操作がしやすく仕様書も多いです。
Linux・UNIX系サーバーOSの特徴は、
オープンソースということもありコストを抑えて利用することができ導入しやすい特徴があります。
またセキュリティ面や処理速度でも評価が高く需要の高いサーバーOSです。
それぞれ特徴があるサーバーOSですが、前述で解説した通り案件単価相場に大きな差はありません。
案件数や環境の面で今後どのサーバーOSを学ぶかという点で考えるとLinuxをおすすめします!
ただ今ではFaaSやPaaSと言ったサービスが出てきており、サーバーレス化もささやかれています。
それがサーバーOSにどのような影響を与えるのか?しっかりアンテナは張っておくべきでしょう。
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