【最新】大手SIerの平均年収と時価総額ランキング!就職すべきSIerはどこ?

IT業界 収入

IT業界で働こうと考えている人の中には、SIer企業で働きたいと考えている人も多いと思います。

しかしSIerといっても大手のSIer企業から零細のSIer企業まで、幅広くあります。

ただどうせなら、大手SIerを目指したいですよね?

今回はそんな大手SIer企業で働くことを目指したい方に、年収ランキングやそれぞれの特徴を紹介していきます。

  • そもそもSIerってなに?
  • 平均年収の高いSIerは?
  • 時価総額の高いSIerは?
  • それぞれ大手SIerの特徴は?

などの疑問に応えられる紹介していきますので、今後のITエンジニアのキャリアとしての参考にしてください。

SIerとは

そもそもSIerとはなにかというと、システムインテグレーターのことであり、システム開発におけるコンサルや構築・保守運用などの業務を請け負う企業です。

特にその中でも大手SIer企業となると官公庁や銀行など、それぞれの業界の最大手エンドユーザー企業から案件を請け負っており、働くエンジニアの年収も高くなる傾向にあります。

それではその大手SIerと呼ばれる企業の平均年収を紹介していきます。

大手SIerの平均年収ランキング

大手SIer企業の平均年収はこのようになっています。(2020年10月23日時点)

順位企業名平均年収
1位野村総合研究所12,350,000円
2位日本オラクル10,690,000円
3位ISID(電通国際情報サービス)9,930,000円
4位オービック9,210,000円
5位日立製作所9,020,000円
6位伊藤忠テクノソリューションズ8,960,000円
7位都築電気8,810,000円
8位日鉄ソリューションズ8,440,000円
9位日本ユニシス8,370,000円
10位NTTデータ8,330,000円

※外資系Sierなど平均年収が分からない企業に関しては除外しております。

1位と10位でも約400万円くらいの年収の差があります。同じ大手のSIerでもかなりの差があるようです。

もちろんどういったことが出来るのかなど、仕事面は重要ですが、やはり年収が高いかどうかも、どこを目指す上での要因になると思います。

一つの参考にしてみてください。

ちなみに前回2020年3月頃にそれぞれ平均年収をだしましたが、どの企業もこのコロナ禍の中でも平均年収がアップしています。

理由(人件費のコストカットで、結果的に平均年収があがっている?など)はどうか分からないですが、そのような状況です。

大手SIer企業の時価総額ランキング

続いて先ほど平均年収で紹介した大手SIer企業の時価総額をランキングにしてみました。

順位企業名時価総額(百万円)平均年収順位
1位日立製作所3,532,781百万円5位
2位野村総合研究所1,925,566百万円1位
3位NTTデータ1,816,238百万円10位
4位オービック1,740,012百万円4位
5位日本オラクル1,329,576百万円2位
6位伊藤忠テクノソリューションズ872,400百万円6位
7位日本ユニシス344,343百万円9位
8位日鉄ソリューションズ293,585百万円 8位
9位ISID(電通国際情報サービス)217,384百万円3位
10位都築電気35,618百万円7位

※外資系Sierなど平均年収が分からない企業に関しては除外しております。

ちなみに時価総額とは、発行済みの株式数に株価を掛けたものです。

株式数(発行済み)×株価=時価総額

要は、株を買いたい投資家が多ければ株価はあがり、株を売りたい人が多ければ株価は下がるため、時価総額は、市場から見たその企業の価値を表します。

もちろん企業によって事業領域が違うため一概に比較することは出来ませんが、時価総額が高い方が信頼性も高く、資金調達も有利です。

そうなれば事業や経営戦略も有利と言えるでしょう。そのためこの時価総額も働き場所を選ぶ上で一つの選択材料となりえます。

上記の表を見たところ平均年収が高いイコール時価総額が高いという訳ではなさそうです。

単に平均年収が高い企業を選ぶのか?それとも市場価値が高い企業を選ぶのか?人によって判断材料は違うと思いますが、ぜひ参考にしてください。

大手SIer企業の特徴

大手SIer企業の平均年収や時価総額で紹介してきた各企業の特徴を平均年収ランキング順に簡単に紹介していきます。

1位:野村総合研究所(NRI)

大手SIer企業の平均年収ランキング第1位にランクインしたのは、野村證券系のSIerである株式会社野村総合研究所です。

平均年収は『1,235万円』となっています。ちなみに時価総額ではこの中で2位となっています。

野村総合研究所はコンサル系SIerの代表であり、コンサルティング事業の利益率が最も高くなっています。

その他にも主力事業として最も売上の割合が高い『金融ITソリューション事業』次いで『産業ITソリューション事業』『IT基盤サービス事業』があります。

また野村総合研究所は多くのグループ会社を抱えており、企業の幅広いニーズに応えられる環境があります。

2位:日本オラクル

続いて第2位にランクインしているのは、日本オラクル株式会社です。

平均年収は『1,069万円』となっています。ちなみに時価総額ランキングはこの中では、5位です。

オラクルはアメリカに本拠点を置く企業で、日本オラクルはその日本法人にあたります。そして外資系SIerの代表企業です。

その他にも外資系SIerには、日本IBMやCiscoなどと言った名だたるSIerがありますが、平均年収を公表している外資系SIerは日本オラクルのみです。

メイン事業は『クラウド&ライセンス事業』で売上の大多数を占めています。その他にも『ハードウェア事業』や『サービス事業』を行っています。

オラクルはといえば、RDBMS(データベース管理ソフトウェア)製品であるOracleDBが有名です。そしてオラクルが主導する認定資格としてオラクルマスターがあります。

オラクルは、今後のSaaS領域を担う一つの企業です。

3位:ISID(電通国際情報サービス)

第3位にランクインしたのは、株式会社電通国際情報サービス(通称:ISID)です。

平均年収は、『993万円』となっています。ちなみに時価総額ランキングでは、この中で9位です。

ISIDは電通グループの一員であり、電通とアメリカのGeneral Electric Company(GE)の合弁により設立した会社です。

主力事業は、『金融ソリューション事業』をはじめ『ビジネスソリューション事業』『製造ソリューション事業』『コミュニケーションIT事業』があります。

ISIDは日本国内だけでなく海外にも多くのグループ会社を持ち、設立背景からも分かるようにユニークな特色を持つSIer企業です。

4位:オービック

第4位にランクインしたのは、株式会社オービックです。

平均年収は、『921万円』となっています。ちなみに時価総額ランキングも、この中で4位となっています。

オービックは独立系SIer企業であり、会計情報や人事情報などのERPパッケージの提供をしています。

主力事業として売上の半数を占めている『システムインテグレーション事業』があり、その他にも『システムサポート事業』や『オフィスオートメーション事業』があります。

『OBIC7』という統合業務ソフトウェアを多くの企業へ提供しており、主要なERPベンダーの中で圧倒的な実績と信頼があります。

クラウドが主流になっているこの時代では欠かせないSIerです。

5位:日立製作所

第5位にランクインしたのは、株式会社日立製作所です。

平均年収は、『902万円』となっています。ちなみに時価総額ランキングでは、この中で堂々の1位となっています。

日立製作所は名前からも分かるように日立グループの一員で日立系SIer企業です。

主力事業として『情報通信』や『社会・産業』『エレクトロニクス(電子装置)』『建設機械』『高機能材料』『自動車機器』など多くの研究分野があります。

またエコプロダクトとして『鉄道システム』『IoTソリューション』、社会イノベーション事業として『都市開発』などその他多くのプロジェクトやサービスを国内のみならず海外へも展開しています。

6位:伊藤忠テクノソリューションズ

第6位にランクインしたのは、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社です。

平均年収は、『896万円』となっています。ちなみに時価総額ランキングも、この中では6位です。

伊藤忠テクノソリューションズは伊藤忠グループの一員であり伊藤忠系SIer企業です。

主力事業は、『情報・通信事業』をはじめ『流通・エンタープライズ事業』『広域・社会インフラ事業』『金融事業』『ITサービス事業』などがあり、幅広い業種に対しソリューションを提供しています。

最近では「DataRobot」という機械学習を自動化するAIプラットフォームの提供を開始しており、トレンドであるAIを短期間で企業のビジネスへ導入できるソリューションにも注力しています。

7位:都築電気

7位にランクインしたのは、都築電気株式会社です。

平均年収は、『881万円』となっています。時価総額ランキングはこの中では、10位となっています。

都築電機は独立系SIer企業で、『ICTソリューション事業』と『電子デバイス事業』2事業を主軸としています。

国内に110か所の拠点を構えており、『製造業』や『物流』『医療系』など10を超える幅広い業種・業態に対し、10を超える様々な業務に対応する製品・ソリューションを提供しています。

そして多くの実績・信頼のあるSIer企業です。

8位:日鉄ソリューションズ

第8位にランクインしたのは、日鉄ソリューションズ株式会社(旧:新日鉄住金ソリューションズ株式会社)です。

平均年収は、『844万円』となっています。時価総額ランキングもこの中では、8位になっています。

日鉄ソリューションズは日鉄系SIer企業で、システム構築に強いという特徴があります。

主力事業は『業務ソリューション事業』と『サービスソリューション事業』で、人材力という最大の強みを生かしコンサルから構築・保守運用までワンストップで高い技術力を提供しています。

9位:日本ユニシス

第9位にランクインしたのは、日本ユニシス株式会社です。

平均年収は、『837万円』となっています。時価総額ランキングはこの中で、7位になっています。

日本ユニシスは、2012年に大日本印刷株式会社の資本下になっているSIer企業です。

主力事業は、『システムサービス事業』をメインに『サポートサービス事業』『アウトソーシング事業』『ソフトウェア事業』『ハードウェア事業』などを展開しており、金融業界を中心に運輸や流通など幅広い業種に対してソリューションを提供しています。

その他toC向けのサービスも展開しているのも特徴です。

10位:NTTデータ

最後に第10位にランクインしたのは、株式会社NTTデータです。

平均年収は、『833万円』となっています。時価総額ランキングはこの中で、3位になっています。

NTTデータはNTTグループの一員でありSIer最大手であるため、官公庁や金融業界で非常に強い傾向にあります。

その他にも『製造業』や『教育』『ヘルスケア』など幅広い業種に対してソリューションを提供しています。

またIT業界のトレンドである『AI』『ビッグデータ』『IoT』『ロボティクス』と言った分野のサービス提供も行っています。

そして世界50以上の国と地域、200以上の都市でサービスを展開しており、他SIer企業に比べ海外事業がさかんです。事績として売上の4割ほどが海外事業となっています。

SIerの種類

これまで平均年収ランキングで大手SIer企業を紹介してきましたが、SIerは厳密に『5種類』に分けられます。

  • メーカー系
  • ユーザー系
  • コンサル系
  • 独立系
  • 外資系

それぞれ簡単に紹介していきます。

メーカー系SIer

本記事で出てきた中から紹介すると日立製作所や都築電機・日本ユニシスはメーカー系SIer企業になります。

一般的にPCなどのハードウェアを作っている情シス部門が独立・分離した企業をメーカー系SIer企業と呼びます。

日本国内であればNECや富士通・日立関連の子会社がそれにあたります。

メーカ系SIer企業の特徴は、ブランド力が高く安定的で比較的高待遇です。

最近では早期退職などの話題も上がってはおり、全く影響を受けない訳ではないですが、ここまでの企業が潰れることはほとんどあり得えません。

しかし今では日本の電機業界は成熟していると言われており、今後の発展にはAIやIoTなどを活用した取り組みが欠かせないしょう。

ユーザー系SIer

本記事で出てきた中から紹介すると日鉄ソリューションズや伊藤忠テクノソリューションズはユーザー系SIer企業になります。

一般的にユーザー系SIer企業は、銀行や保険・証券・商社を親会社に持ちそれらの情シス部門が独立した企業を言います。

日本国内であれば三菱UFJや日本生命・東京海上日動・三井物産などの子会社がそれにあたります。

ユーザー系SIer企業の特徴は、親会社から業務が降りてくるため仕事に困ることはなく、親会社が大手企業であればあるほど安定しています。

その分親会社の商品や業務などに関する知識も必要であり、ITのみの知識では難しい環境と言えるでしょう。

コンサル系SIer

本記事で出てきた中から紹介すると野村総合研究所はコンサル系SIer企業になります。

コンサル系SIerとは、システム開発などの技術ではなく経営戦略を主軸に置いているSIer企業を言います。

野村総合研究所以外であればアクセンチュアや日本総合研究所が国内では有名です。

コンサル系SIer企業の特徴は、上流が得意であり付加価値が高く利益率も高い傾向にあります。そのため高収入を得られる可能性は非常に高いです。

しかし、コンサルがメインということもありシステム構築など技術力で言うと低めで、ITエンジニアとしてスキルを高めていきたいという人には不向きかもしれません。

独立系SIer

本記事で出てきた中から紹介するとオービックやISIDは独立系SIer企業になります。

独立系SIerとは、他SIerとは違い特定の親会社を持たず独自にSIerとして成り立った企業を指します。

その他の国内の独立系SIer企業は、大塚商会やCSKなどがあります。

独立系SIer企業の特徴は、特定の親会社を持たないため自由度が高く様々な企業の開発案件に携われる可能性が高いです。

また大手の独立系SIerになれば知名度も待遇もその他のSIer企業と比較しても遜色はありません。

ただユーザー系SIerの下請けになったりすることも多く、労働環境等劣悪になってしまうケースもあります。

外資系SIer

本記事で出てきた中から紹介すると日本オラクルは外資系SIer企業になります。

外資系SIerとは、その名の通りグローバルで活躍するSIer企業です。

日本オラクル以外にも日本IBMやCiscoと言った企業が外資系SIer企業にあたります。

外資系SIer企業の特徴は、とにかくブランド力とサービス力が高いです。そして利益率も高い傾向にあるので自ずと年収も高くなる傾向にあります。

しかし外資系ということもあってか他SIerと比べキャリアは不安定というリスクもあります。

まとめ

大手SIerの平均年収や時価総額ランキングとそれぞれの簡単な企業の特徴について紹介してきましたが、気になる企業はありましたでしょうか?

どの企業の名前を聞いたことがあるような企業で大手のSIerです。

ぜひ高収入のITエンジニアを目指すために企業選択として参考にしてみてください。

とはいえ最近ではSIer企業だけでなく自社開発をしているWeb系の企業の年収も高くなりつつあり、自社サービスに携われるなどで人気があります。

もちろんステータスも重要ですが仕事内容なども加味しながら、どちらが自身に合うのかしっかり吟味し選択してみてはいかがでしょうか?