ゲームエンジンのUnityとCocos2d-xの単価や需要を比較!おすすめのゲームエンジンは?
2Dゲーム開発で使用されるゲームエンジンの代表と言えば『Unity』と『Cocos2d-x』です。
最近ではCocos2d-xよりもUnityの方が良いという記事をよく見かけ、Cocos2d-xの需要が減ってきていると言われていますが、実際どうなのか?それぞれの単価相場や需要、特徴などUnityとCocos2d-xを様々な視点で比較していきます。
UnityとCocos2d-xのどちらを学ぶべきか迷っているゲームクリエイターやゲームプログラマーの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
UnityとCocos2d-xの単価相場の比較

UnityとCocos2d-xの単価相場は、互いに60~70万円台で差はありません。
単価のボリュームゾーンは、Unityが60万円台でCocos2d-xが70万円台となており、また90万円以上の高単価の案件の割合もCocos2d-xの方が高く、全体的にCocos2d-xの方が稼げる可能性は高い傾向にあるようです。
ただ、フリーランスエンジニア専門エージェントNo.1の『レバテックフリーランス』でUnityとCocos2d-xそれぞれの単価を見ると、単価のボリュームゾーンは80万円台で同じですが、Unity案件の最高単価は115万円/月なのに対し、Cocos2d-x案件は最高単価は95万円/月となっています。(※2021年7月実績)
全体的に見るとCocos2d-x案件の方が高単価の案件の割合が多い傾向にはあるようですが、より稼げるゲームエンジンであるかどうかで見るとUnityの方が優位にあるようです。
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・ゲーム案件多数
・高単価の案件多数
・フリーランスエンジニア専門エージェント実績No.1
※2021年7月実績
UnityとCocos2d-xの需要の比較
UnityとCocos2d-xの需要、つまりそれぞれの案件数を比較していきます。
フリーランスエンジニア専門エージェントであるレバテックフリーランスでUnityとCocos2d-xの案件数を検索すると、Unityの案件は約700件でCocos2d-xの案件は約80件となっています。(※2021年7月実績)
案件数の際には9倍ほどの差があり、需要はCocos2d-xよりもUnityの方が高いようです。
UnityとCocos2d-xのトレンド比較

UnityとCocos2d-xのトレンドはUnityの方が圧倒的に高いようです。
Unity自体のトレンドは右肩下がりではあるようですが、Cocos2d-xのトレンドは低い状態が続き両者には大きな差があります。
ゲームエンジンとしてUnityの方が圧倒的なシェアがあり、Cocos2d-x自体長らくバージョンアップされていないので、今後それぞれのトレンドが逆転する可能性は低いのかもしれません。
UnityとCocos2d-xでおすすめのゲームエンジンは?
いくつかUnityとCocos2d-xを比較してきましたが、どちらがおすすめのゲームエンジンかでいうとUnityの方がおすすめと言えるでしょう。
それぞれの単価感でいうと大きな差はありませんが、需要の差は歴然でUnityの方がゲームクリエイターとして活躍できる環境が整っています。
また、Unityの方が高単価の案件も豊富にあり、最高単価もUnityの方が高いです。
人気度にも差が大きくあるようですので、今後もUnityの優位は変わらないでしょう。
もちろんそれぞれ特徴がありCocos2d-xにしかない魅力もあります。
さらに『モンスターストライク』や『ディズニーツムツム』など有名なゲームタイトルの開発にCocos2d-xは使用されている実績もあり、高単価の案件もあります。
その為、決してCocos2d-xの需要がない訳ではなく、あくまでUnityとCocos2d-xを比較した結果ですので、その点を踏まえて参考にしてもらえればと思います。
ただ、これからゲームクリエイターやゲームプログラマーを目指すのであればCocos2d-xよりもUnityの方が良いのかもしれません。
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Unityとは
Unityとは、2005年にユニティ・テクノロジーズ社により開発され、世界中で最も採用されているゲームエンジンです。
PCやスマホのゲーム開発だけではなく、PlayStationやニンテンドーなど家庭用のゲーム開発にも使用されるクロスプラットフォーム対応となっています。
またゲーム領域以外にも医療や建築など様々な分野で活躍しています。
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Unityのメリット
Unityのメリットはこちらです。
- アセットストア(Asset Store)
- 3Dゲーム開発
- サポート
- 幅広い需要
Unityにはゲーム開発を効率化させる豊富なアセットがあります。
ちなみにアセットストとは、Unityで使用することが出来る素材(アセット)を公開・販売しているストアサイトです。
世界中のUnityユーザーが開発したアセットが公開・販売されていますので、多種多様で豊富なアセットがあり、ゲーム開発時には、それらを購入し活用することでUnityでのゲーム開発をより効率的に進めることが出来ます。
また、Cocos2d-xが得意な2Dゲームの開発だけではなく、需要の高まっている3Dゲームの開発でもUnityは広く使用されています。
さらに、Cocos2d-xとは違いUnityは営利目的で運営されていますのでサポートも手厚いですし、VRやARなどの開発にも使用されていますので、ゲーム以外の医療や建築など様々な分野でも活躍できる需要があります。
Unityのデメリット
Unityのデメリットはこちらです。
- 有料
Unityは営利目的で運営されていますので、収益次第では利用料が発生します。
ただ、初心者向けに無料で利用することは出来ます。
Cocos2d-xは収益に関わらず完全無料で利用できるため、デメリットとは言えます。
Cocos2d-xとは
Cocos2d-xとは、2010年に開発されたオープンソースの2Dゲーム開発に適したゲームエンジン(フレームワーク)です。
2Dゲーム開発の第一線で活躍し続け、今もなお有名タイトルのゲーム開発に使用されています。
ちなみにCocos2d-xは2Dゲーム開発に適しているゲームエンジンではありますが、最新バージョンでは3Dゲームの開発も可能にはなっています。
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Cocos2d-xのメリット
Cocos2d-xのメリットはこちらです。
- オープンソース
- 無料
- 軽量で高速
Cocos2d-xは、オープンソースのゲームエンジンです。
その為、ソースコードが公開されており、開発しているゲームに合わせてゲームエンジンを最適化できるなどカスタマイズ性に優れています。
さらに、MITライセンスを採用している為、完全無料で利用することが出来ます。
また、Cocos2d-xは、C++で開発されていることもあり軽量で高速な特徴があります。
Unityに比べ導入する敷居は低く、さらに手軽に遊べるような2Dゲームの開発には向いています。
Cocos2d-xのデメリット
Cocos2d-xのデメリットはこちらです。
- 需要の低下
- サポート
Cocos2d-xは2Dゲーム開発においてUnityと比べ案件数は少なく需要は低いです。
またニーズの高まっている3Dゲームの開発であってもUnityやUnrealEngineなどのゲームエンジンに比べると需要はかなり低いです。
さらにオープンソースが故にサポート体制は十分とは言えないでしょう。
最後に
UnityとCocos2d-xを比較してきましたが、いかがでしたでしょうか?
これまで比較した結果、おすすめのゲームエンジンはUnityと見て良いでしょう。
ただ、Cocos2d-xにもUnityにはない魅力や豊富な実績があります。
これからゲームクリエイターを目指す方はぜひ参考にしてください。
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