本当のUSPとは?差別化して成功を収めよう!
まずはこちらの動画をご覧ください。
あなたの強みは何ですか?他社との違いは何ですか?
これらをぱっと答えられますか?
お客さんに自社の商品等をアピールする時、就職活動などあらゆる面で求められる質問だと思います。
その時に使われるのがUSPという言葉です。今回はきっちり覚えて帰ってください。
目次
USPとは
USPとはUnique Selling Propositionの略称で、商品や自社・個人の強みや特徴を表すマーケティング用語です。
ちなみにそれぞれの単語の意味はこちらです。
- Unique・・・ユニークな、独自の、唯一の
- Selling・・・販売、売り
- Proposition・・・提案、定義
それぞれの単語の意味からも分かるように、USPは単なる強みではなく「他に無い独自の売り」ということになります。
キャッチコピーと似た意味合いではありますが、USPがあって初めてキャッチコピーが完成すると考えてください。
では事例を元に詳しく見ていきましょう。
USPの事例
本動画でも事例として出しているこちらの3社のキャッチコピーを紹介します。
- ドミノピザ
- M&Ms
- 稲葉製作所
ドミノピザ
ドミノピザと言えばこちらのキャッチコピーが有名です。
「ホットでフレッシュなピザを30分以内にお届けします。もし30分以上かかったら、ピザの料金はいただきません」
当時はピザの配達に30分以上かかるのが当たり前の状況であったため、他社と差別化するために「味ではなくスピードで勝負」というUSPを元に作成されたキャッチコピーなのです。
ただ今では多くのピザ屋さんで配達は30分以内というのが主流になり、独自性は無くなっているのでUSPと呼べるものではないですが、当時はUSPと言えるものであり、これにより事業成長へと繋がっています。
ちなみに現在ドミノピザでピザを頼んだ際に、配達をお願いしている時間に遅れるとクーポン券がもらえます。
M&Ms
M&Ms(チョコレート)のキャッチコピーはこちらです。
「お口でとろけて、手にとけない」
通常チョコを食べる際は、手の熱により溶け出し汚れてしまうことが多々あります。夏場であれば特にその傾向にあり、小さな子供が食べるときは…と感じることでしょう。
そんな状況から差別化を図るために「手が汚れない」というUSPを元に作成されたキャッチコピーなのです。
本来はアメリカ陸軍の兵士の要望ではありましたが、子供を持つ母親たちからの人気を得ることにも成功しました。
稲葉製作所
稲葉製作所の商品である「イナバ物置」の有名なキャッチコピーといえばこちらです。
「100人乗っても大丈夫」
これは堅牢性や耐久性・品質含め「丈夫ですよ」「安心ですよ」というものを表したキャッチコピーでCMという映像とともに非常に分かりやすく伝えています。
もう少し昔にあった、サンスター文具のアーム筆入でおなじみの「象が踏んでも壊れない筆箱」というキャッチコピーと同じようなものと言えるでしょう。
USPの重要性
事例からも分かるように、成長する企業にはUSPがあります。そして非常にシンプルで分かりやすいです。
もちろん企業や商品に対しUSPを作成することは重要ですし、個人でもUSPを作成することは重要です。
ではそれぞれ解説していきます。
企業がUSPを作成する必要性
企業でUSPが重要なのはこれまでの説明で大方予測は出来ると思いますが、要は「事業成長」するためです。
事業成長をするためには自社の商品を買ってもらわなければなりません。しかし多くの競合他社が存在します。その数ある中から自社を選んでもらうためには自社にしかない機能や特徴が必要です。
そして営業マンであれば客先で伝えられるように、問い合わせの電話があれば対応者が伝えられるように企業として「自社のUSPを作成」しなければなりません。
もしここが不明確であれば顧客を惹きつけ獲得することは困難でしょう。そのため企業としてUSPを作成する必要があるのです。
ナンバーワンではなく、オンリーワンとなるUSPで事業成長に繋げていきましょう。
個人としてUSPを作成する必要性
企業だけではなく個人としてもUSPを作成することは非常に重要です。そして個人の場合は公私の両方で決める必要があるでしょう。
仕事面でのUSP
自身が務める企業で自社商品ではなく代理店として他社の商品を販売している企業というケースも往々にしてあることでしょう。
そして競合として同じ商品を販売する代理店があると思います。
そうなると商品自体で独自性を作ることは不可能です。そうなれば企業としての+αの取り組みも重要になってきますが、それともう一つ売りに行っている自身の独自の取り組みも重要です。
つまりそれが個人として他の人には無いUSPになるのです。
同じ商品を売ったとしても「より深い部分までサポートします。」や「〇〇の知識も活用し専門的なサポートもします。」などの特徴があれば優位に立てるでしょう。
このように個人のUSPを作ることで仕事面でも活かせるため必ず作成しておく必要があります。
私生活面でのUSP
また私生活でもUSP重要です。例えば就活などでもUSPは活きるでしょう。
よく面接時に「自己PR」を聞かれますが、その際にネットで検索したものを繋ぎ合わせたような回答をしている人が居ると思います。
合格をもらうことがGoalであればそれでも良いかもしれませんが、もっと「給料を上げたい」や「裁量権を持てる仕事がしたい」などの希望があり就職・転職活動をしているのであればUSPを持っておくことが重要です。
USPがあれば、自分をアピールするとともに自身の希望を提示しやすくなります。
経歴書を提出してどこにでも聞きそうなありきたりな回答をする人が「もっと給料が欲しいです。」といても響かないでしょう。
きちんとUSPが伝えられれば「もっと給料が欲しい」という要望にも説得力があります。
このように単に自己PRだけでなく、その先にある提案に繋げるためにも個人のUSPが重要なのです。
本当のUSPとは
ここまでUSPとは他社や他の人にはない唯一の強みと紹介してきました。確かにそうではありますが、動画でも伝えているように
本当のUSPとは
「30秒で伝えられる他社にない強み」
なのです。
なぜ30秒なのか
人が連続して集中できる時間は「30秒」と言われており、実際にCMも「15秒」や「30秒」で作成されているものが多いと思います。
また長々とした言葉より短い言葉の方が印象に残る傾向にあります。そしてソフトバンクの孫社長が言われる「エレベータートーク」も30秒が基本と言われています。
つまり折角良いUSPがあったとしても簡潔に伝えることが出来なければ相手には届きません。
また話す場面だけではなく、メールにおいても同様です。今では電話だけではなくメールを活用し営業することも増えていると思います。
しかしダラダラと強みを書いていては、返信はおろか見てくれさえもしないでしょう。そのため短く簡潔にまとめられていなければ意味がありません。
USPのPにもある通り、USPは「提案」出来なければUSPとは言えません。つまり相手に伝わらなければ他社に無い独自の強みがあったとしてもUSPではありません。
そのため本当のUSPとは「30秒」で伝えられる「他社に無い独自の強み」なのです。
最後に
ただ仕事をしているだけや生活をしているだけでは、なかなかUSPを考える機会もないでしょう。
しかし今新型コロナウイルスの影響もあり、少し時間が空いている方も多いと思います。ぜひこの機会に考えてみてはいかがでしょうか?
また新型コロナウイルスの影響により仕事が見つかりにくい状況でもあります。その際は他の人との差別化が非常に重要です。
その武器の一つとして自身のUSPを考えてみてはいかがでしょうか?
ぜひ参考にしてみてください。